米軍にはさまざまな先進兵器があります。F-35戦闘機が世界的に配備されていることに加えて、最新のUSSフォード空母が今年初めて配備され、最新のB-21ステルス爆撃機が最初の飛行を終えているほか、別の最新の超音速無人攻撃偵察機も開発中です。米軍は、世界中のさまざまな紛争に対処する強力な軍事力を持っており、特にインド太平洋地域では、中共の脅威に対処しています。
ロッキードマーティン社は、「ブラックバードの息子」と呼ばれる極超音速無人機であるSR-72を開発しています。SR-72は、マッハ6までの速度で飛行し、高速インテリジェンス、監視および偵察(ISR)、および空爆操作を実行できるとされ、実戦配備は2030年を予定しています。同社は、この規模のプラットフォームの開発が世界軍事のゲームチェンジャーになると信じています。
19fortyfive.comのWebサイトは、2月10日に記事を公開し、ヨーロッパまたはアジアのどこかで将来発生する危機を想定しており、SR-72によって、1時間半以内に打ち上げの場所からインテリジェンスを取得できるようになると述べています。アメリカの最高の航空エンジニアがそれを実現させようとしているのですから、実現までそれほど長くはかからないでしょう。
この種類の軍用無人機の仕事の85%は、米国政府の秘密になっています。
なぜブラックバードの後継機を選んだのか?その速度?
ロッキードマーティン社のSR-72極超音速ステルス無人偵察機はSR-71「ブラックバード」(SR-71 Blackbird)高高度高速偵察機から派生した機体であるため、「ブラックバードの息子」と呼ばれています。
SR-71は1998年に米空軍から引退しました。ブラックバードは8万5千フィートという高高度を飛行でき、速度の方もマッハ3.3または2193.7 mphという驚異的な速度記録を保持しており、これはロシア/ソビエトの航空機よりも500mph以上も高速でした。未だにその飛行対気速度記録は破られていません。
ブラックバードは非常に高速で飛行します。敵のレーダーに捕捉され、ロックオンされていても、ミサイルよりも速く飛行できます。SR-71は就役中に合計4000発以上もの空対空ミサイルの攻撃を受けましたが、命中させることはできませんでした。SR-71は、アメリカの冷戦航空宇宙工学の頂点でした。
SR-72はSR-71ブラックバードの後継機となることが期待されています。全長は30.5メートル以上で、従来の航空機と同じように通常の滑走路で離着陸できます。ツインエンジン設計を採用しており、マッハ6の最大巡航速度、つまりSR-71の2倍の速度で飛行できます。このような速度になると、世界中どこにでもあっという間に到着するでしょう。
ステルス機と偵察機で知られるロッキードマーティンのスカンクワークスは、SR-72の多くの詳細を秘密にしてきましたが、デモ機は2023年、おそらく遅くとも2025年までに初飛行を行うことができます。すべてがうまくいけば、SR-72は2030年に投入される予定です。
攻撃型無人機
SR-72がマッハ6の巡航速度の飛行目標を達成したい場合、それを達成するために推進システムに多大な努力を払う必要がありました。
NASAは以前、タービンとラムジェット技術を組み合わせたデュアルモードエンジンがマッハ7までの速度を達成できることを発見し、ロッキードマーティンの研究に資金を提供しました。
2018年に、ロッキードマーティンのジャック・オバニオン副社長がイベントで講演し、極超音速技術の飛躍が超音速戦闘機を実現し、間もなくアメリカの戦闘員の手に渡ると述べました。
ブラックバードは非武装の監視航空機ですが、SR-72はロッキードマーティンの新しい高速ストライクウェポン(HSSW)をサポートすると報告されています。中共が極超音速ミサイルをテストするとき、世界は注意深く見守っています。
この無人航空機は潜在的に攻撃能力があり、従来の有人戦闘機にとって高いリスクとなり、将来の米国の敵にとって脅威になるでしょう。
(翻訳・郡山雨来)
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