樟脳の臭いは、衣類についた臭いの中でも特に落ちにくい臭いです。樟脳の刺激臭はほとんどの人が知っていますが、そのような気になる臭いが数ヶ月間続くことは理解していないかもしれません。
衣類をかじる虫はいなくなるものの、古い屋根裏のカビ臭さに似た臭いが衣類に残り、敬遠されてしまうのです。樟脳の臭いが社会生活に支障をきたさないように、専門家は服についた樟脳の臭いを効果的に消す方法を5つ提案しています。
樟脳玉にはナフタリンとパラジクロロベンゼンという有効成分が含まれており、衣料害虫の防除に優れていますが、強い刺激臭が長く残るのが特徴です。
衣服についた樟脳の臭いの消し方
1.風通しの良い場所に干す
樟脳の臭いがあまり強くなく、水洗いをしたくない場合は、1日程度外に干して、暖かい日光と風の力を借りて樟脳の臭いを拡散させるとよいでしょう。
2.白酢またはレモン汁に浸ける
衣服を外に干しても臭いが取れない場合は、ボウルにぬるま湯と白酢を8:1(ぬるま湯:白酢)の割合で混ぜ、1時間ほど衣服を浸けておくとよいでしょう。その後、浸した衣類を洗濯機に入れ、洗剤と柔軟剤を注いで2度洗いします。 樟脳の臭いの除去を強化するには、小さなボウルにレモン汁と白酢を入れて混ぜ、このレモン酢水にきれいな布を浸して、その布で樟脳の臭いが最も強い部分を拭き、その後洗濯をします。
3. シダーウッドの木片または炭
洗濯はしたくないけど、樟脳の臭いだけは消したいという方は、炭やシダーウッドの木片を利用するのも良いでしょう。密閉できる瓶や袋に炭を入れ、炭の上に衣類を置き、一晩ほど炭に樟脳の匂いを吸わせます。または、乾いた衣類と2~3カップのシダーウッドチップを密閉できるバケツに入れれば、数日で樟脳の臭いが取れるはずです。炭やシダーウッドの木片の小袋を日中クローゼットに吊るしておくと、しつこい臭いを吸着してくれます。シダーウッドの木は衣類をかじる蛾も寄せ付けません。
4.重曹
重曹の特性は、消臭力です。樟脳の香りのする乾いた衣類を蓋つきのバケツに入れ、重曹1カップを加えて蓋をし、数日後に蓋を開けて衣類に付着した重曹を落とします。 セーターの場合は、衣類についた重曹を取り除くために、衣類用掃除機をかける必要があるかもしれません。または、洗濯機に入れて、通常量のいつもの洗濯洗剤と一緒に重曹を1カップ入れて、洗濯機を回してください。
5.アイロンまたは低温の温風で自然乾燥
アイロンをかけることで、樟脳などの嫌な臭いを分散させることができます。熱を加えても縮みにくい素材の服もあるので、乾燥機に入れて低温で乾燥させると、アイロンと同じ効果が得られるので試してみてください。
★ヒント
衣服が蛾に食べられないように、普段は樟脳玉を密閉性の高い衣類収納箱に入れておくとよいでしょう。収納箱が適切に密閉されていない場合、防虫剤の臭いが自宅の居住空間に蓄積され、人またはペットがその匂いを長時間吸い込むと、目や皮膚の炎症、吐き気、腹痛、嘔吐などの中毒症状を引き起こす可能性があります。
手間暇かけて樟脳の臭いを消すのもよいですが、衣類の虫害を防ぎ、嫌な臭いを残さない天然の衣服防虫剤を試してみてみるのも一つの方法です。
衣料用天然防虫剤
シダーウッドの木は古くから衣類の防虫効果が高いので、ハンガーにも応用できます。 (Shutterstock)
1.シダーウッド
シダーウッドの木は古くから衣類の防虫剤として利用され、非常に有効です。タンスやクローゼットの裏地にシダーベニアを貼ることができれば、ラッキーです。あるいは、シダーウッドの木のチップやボールを買ってきて、タンスの中に入れておくのもいいでしょう。また、シダーの香りの木片やシダーリングを買って、引き出しに入れたり、ハンガーに付けておくのもいいですね。シダーウッドの香りは時間とともに消えていくので、少しやすりをかけて表層を取り除くとシダーウッドは香りを取り戻します。また、シダーオイルを塗ると同じ効果が得られます。
2.ペパーミントの葉
アライグマ、ネズミ、昆虫はミントの葉の香りを嫌います。編んだサシェ(匂い袋)に乾燥したミントの葉を入れ、ハンガーに吊るすと虫除けにもなります。ハッカ油を染み込ませたコットンをタンスの隅に置き、ハッカの香りが薄くなったら、さらにハッカ油を振りかけると、効果的な衣類の害虫撃退ができます。
3.ラベンダー
ラベンダーの香りは、人間には健康に良いとして愛されていますが、衣類蛾などの虫はその香りを敬遠してしまいます。洋服の端切れで袋を作り、ラベンダーのドライフラワーを入れたり、あるいはコットンにラベンダーオイルを染み込ませて、洋服を収納している戸棚や引き出し、箱などに置いておくとよいでしょう。
4.クローブ、タイム、ローズマリー
キッチンで使えるおいしいスパイス素材、クローブ、タイム、ローズマリーはその香りが人気で、料理に使うだけでなく、一緒に混ぜてサシェにすると数ヶ月間、虫除けとして使えます。 一般的に香りの持続期間は6カ月で、香りが弱くなったらスパイスを交換する必要があります。
5.シナモンとサザンウッド
乾燥シナモンスティック1オンス(28g)と乾燥サザンウッド1オンス(28g)を用意し、シナモンスティックを砕いて小さなボウルに入れ、サザンウッドと混ぜ合わせます。3等分して3枚のハンカチに入れ、ハンカチの四隅をつかんでリボンで結び、小さなサシェを作ります。毛織物などと一緒にハンガーにかけたり、ジャンパーなどの収納箱に入れると、蛾が寄り付かなくなります。
(翻訳・李明月)
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