世界の長寿者から学ぶ、健康な体をつくる5つの食習慣とは?

健康的な食生活、積極的なライフスタイルを送ることは、心身の健康や長寿にもよいことです。では、どのような食生活が健康的なのでしょうか。 世界一の長寿者の生活や食習慣を見ていきましょう。

「ブルーゾーン」とは、人間の平均寿命より長寿率が高い世界の5つの地域のことです。日本の沖縄、イタリアのサルデーニャ島(Sardinia)、コスタリカのニコヤ島(Nicoya)、ギリシャのイカリア島(Ikaria)、カリフォルニアの小都市ロマリンダ(Loma Linda)の5つです。

 栄養士のサラ・シュリヒター氏(Sarah Schlichter)は、Eat this not thatというネットの取材に対し、「具体的に言えば、その地域では100歳まで生きる人がアメリカの10倍もいる」と言いました。

統計のデータによると、世界の総人口の約0.01%が100歳まで生きるとされており、これは1万人に1人程度の割合です。 サルデーニャは人口1万人中200人以上が百寿者、沖縄は1万人中約300人、ロマリンダは人口の平均寿命が88歳です。

イタリア・サルデーニャ島。 (Shutterstock)

世界各地にあるこの5つの地域の人々が長生きするのは、何か魔法のようなものに思えますが、実は積極的に体を動かして、健康的な食事を摂っている可能性が高いのです。

世界の長寿者のように生きたいですか? それなら、この5つのベストな食習慣を参考にしてみてください。

1.お腹が満腹になったら食べるのを止める

すでに満腹のなか、目の前にとてもおいしい料理が一皿出てきた場合、そのまま食べ続けるのは健康的な食行動とは言えません。 ブルーゾーンの人たちは、お腹がいっぱいになった後、食べ続けることはほとんどないです。

シュリヒター氏は「ブルーゾーンの人々は、8分の満腹を感じたら食事をやめるという儒家の習慣に従うため、バランスのとれた食事をし、あまり空腹にならないようにしている」と言います。

いっぱい食べた後は、食べ続けないようにしましょう。 (Shutterstock)

2.朝食は一番多く摂る

朝食は一日のうちで最も重要な食事です。 ブルーゾーンに住む人は、これを肝に銘じています。
シュリヒター氏によると、ブルーゾーンに住む人々は、一日のうちで最も食事量が少ないのが午後遅い時間帯、あるいは夕方前後だそうです。

3.朝食は野菜などの植物性食品が中心

ベジタリアンダイエットの普及が進んでいます。 シュリヒター氏によると、ブルーゾーンの住民の食事の基本は、毎日たくさんの果物、野菜、サツマイモ、ナッツ、豆類を食べることだそうです。肉も食べますが、週に1回程度、85g〜110gの量にとどめ、毎日、魚を食べるようにしていると言います。

世界一長寿の人たちも肉や乳製品を食べていますが、その量はアメリカ人よりもずっと少ないのです。 (Shutterstock)

4.糖分の摂りすぎに注意する

世界各地の長寿者のように生きたいのであれば、ほとんどのジャンクフードを含め、糖分を過剰に含む食品を食べないことが重要です。

シュリヒター氏は、「ブルーゾーンでは、人々が糖に触れる機会が少ないので、苦にならない。 彼らの伝統的な食べ物には、お茶に入れる蜂蜜を除いて、砂糖が加えられていない」と言います。
また、世界最高齢の人々も砂糖を食べますが、日常的に食べてはいないと付け加えました。

ケーキで覆われたペストリー。 (Shutterstock)

5.流行のダイエットではなく、自分の体の反応に従うこと

ブルーゾーンに住む人々は、ほとんどの場合、非常に健康的な食生活を送っていますが、特定の食生活を強いられたり、好きなものを食べることを制限されたりしているわけではありません。

「ブルーゾーンでは、人々はカロリーを計算したり、食品ラベルを読んだりしません」とシュリヒター氏は言います。

彼らは、周囲の食文化からの影響は受けずに、自分の身体の反応に従って、大地に育つものを直感的に食べているのです、と彼女は付け加えました。

(翻訳者・李明月)

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