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2.心臓疾患のある人
自分が心臓病であることに気づいていない人も多く、この状態で激しい運動をするのはリスクが高いとフランクリン氏は言います。
若い頃に体を動かして健康だった人は、過去数十年の間に、気づかないうちに基礎的な心血管疾患を発症している可能性があります。 そのため、高強度の運動に慣れていないこうした人たちが、誘惑に負けて激しい運動(バスケットボールの試合に誘われるなど)に参加すると、心臓病のリスクが著しく高まるのです。
また、忙しいライフスタイルを送る成人の中には、時間がかからず効率的だと考え、フィットネスを始める際に高強度運動を利用する傾向があります。 しかし、その人が基礎的な心血管疾患を抱えていて、それを知らない場合、危険なことになりかねません。
フランクリン氏はあるインタビューで、彼が遭遇したケースについて語りました。38歳の男性看護師は、ハードなトレーニングで肥満体型を変えようと決意していましたが、ジムのランニングマシンに初めて乗った日に急死しました。
というのも、40~59歳のアメリカ人のおよそ38%が心血管疾患(高血圧、冠状動脈性心疾患、心不全、脳卒中を含む)を抱えており、その割合は60~79歳で73%にも上ることが注目されているからです。 心臓発作の約5分の1は無症状です。
「中高年の患者さんや成人の方が運動プログラムを始める時には、ウォーキングから始めるようにと言うのは、このためです」。フランクリン氏は、ランニングではなく、2~3ヶ月の段階的なウォーキングから始めることを勧めています。
適度な運動の仕方
■健康状態の悪い高齢者:週に4日、時速約3キロメートルのペースで1時間歩くことを推奨しています。これはとても快適なペースです。
■健康な方:中程度の運動として、1時間に約5キロメートルのペースで1時間、週に3日歩くことをお勧めします。また、1時間に約4キロ~5キロメートルのペースで30分以上、週に5~6日歩くことも可能です。これも中強度のプログラムです。
1日7000歩を目安に歩く
ここでは、第3のプランについて説明します。 多くの人が1日1万歩の目標を達成することにこだわりますが、実際には1万歩ではなく、1日7000歩で特定の健康効果を得ることが可能なのです。 フランクリン氏は、2021年に米国医師会雑誌「Journal of the American Medical Association」に掲載された、1日7000歩以上歩いた人は、1日7000歩未満の人に比べて、その後10年間の死亡率が50~70%低下するという大きな研究結果に言及しています。
またフランクリン氏は、ランニングは、確かに長い時間歩いて達成できることを短時間で達成できると説明しています。例えば、5分のランニングは15分のウォーキングに相当します。
フロックハート氏は、一般人が健康を維持するための毎日の運動は、低強度であるべきだと考えています。 週に1、2回の高強度トレーニングは問題ありません。しかし、3回を超えると、それ以上やっても効果は上がらず、通常の低強度運動に影響します。1回の高強度トレーニングの総時間は30分を超えないようにするのが望ましいです。
「健康維持のためには、運動量が最も重要です」とフランクリン氏は言います。 一般人が頻繁に高強度の運動を続けるのは本当に難しいので、人々は長期的に健康になる運動方法を見つけなければなりません。
「その代わり、ゆったりとしたジョギングや自転車、短い散歩など、本当に楽しくて自然を満喫できるような活動が、最も重要な運動の形だと思います」と、フランクリン氏は述べています。
(完)
(翻訳編集:井田千景)
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