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ラットや先住民を対象とした研究：多価不飽和脂肪酸の危険性が明らかになる

動物実験では、多価不飽和脂肪酸の有害性がはっきりと証明されています。 ノーブル氏が引用した研究では、2つのグループのラットに同じ餌を与えました。一方のグループには5％の綿実油を、もう一方のグループには1.5％の乳脂肪を与えました。その結果は次のとおりです。

「綿実油を与えたラットは、通常の60％の大きさにしか成長せず、平均寿命は555日で、弱く、傷つきやすく、病弱でした。乳脂肪を与えたラットは、健康で通常の大きさに成長し、1020日生きました。綿実油を与えたラットのほぼ2倍の体重で、ほぼ2倍の長寿で、全体的に非常に健康でした」

アメリカ心臓協会をはじめとする医学団体は、こうした研究を矛盾していると言い無視するかもしれません。しかし、ノーブル氏は、飽和脂肪酸や動物性脂肪が人間の健康に良い影響を与えるという例があると言います。

例えば、ハワイとオーストラリアの間の南太平洋の島々に住むトケラウ族は、ほとんどココナッツ、魚、じゃが芋などのでんぷん質の塊茎、果物を食べています。ノーブル氏によると、彼らのカロリーの54〜62％は、飽和脂肪を含むココナッツオイルから摂取しています。また、40歳から69歳のトケラウ諸島の男性を対象にした研究では、心臓病もなく、肥満でもなく、糖尿病でもないことが判明しました。

動物実験や西洋化されていない集団の研究からも、現代の西洋化された国々における肥満や慢性疾患の少なくとも80％は、加工食品に起因していると、ノーブル氏は結論付けました。「植物油とトランス脂肪酸が原因であり、ファーストフード店ではほとんど大豆油とキャノーラ油を使って調理されています」

他の専門家もノーブル氏の見解に同意

サラディーノ氏のポッドキャストに関する上記のニュースレターで、私は、現代の食品における多価不飽和脂肪酸の蔓延と存在の非難に対し、サラディーノ氏とジャーナリストのニーナ・タイコルツ氏の見解について議論しました。  彼らは、飽和脂肪酸の健康効果を信じているのです。

ポッドキャストでは、サラディーノ氏とテイコルツ氏が、飽和脂肪酸とコレステロールが悪者扱いされた歴史を振り返っています。1960年から1961年にかけて、飽和脂肪酸が心臓病を引き起こすという誤った仮説から始まったといいます。

この仮説は、1980年に発表されたアメリカ人のための最初の食事ガイドラインによって支持されました。このガイドラインでは、飽和脂肪酸とコレステロールの摂取を制限するよう指示し、多価不飽和脂肪酸から作られることが多くなった炭水化物は許容していました。その結果、肥満や心臓病などの慢性疾患が急増したのです。

ポッドキャストでは、サラディーノ氏とテイコルツ氏が、科学的証拠があるにもかかわらず、なぜこの間違いが続くのかについて論じています。

動物性飽和脂肪が健康で、工業用加工植物油や穀物が不健康であると一般大衆が信じれば、植物油や穀物に依存する主要な加工食品産業やファストフード産業は壊滅するでしょう。また、スタチン剤の販売など大手製薬会社の利益領域にも影響が出ます。大手食品会社や大手製薬会社には、本物の食品がもたらす健康上のメリットを隠す経済的動機があります。

ノーブル氏と同様に、多くの専門家は、リノール酸が工業用植物油や加工食品に広く使われているため、リノール酸の消費量が大幅に増加しており、肥満、心臓病、がん、その他の慢性疾患の主要な代謝促進要因であると考えています。

彼らは、いわゆる「悪玉」コレステロールである低密度リポタンパク質（LDL）の多量摂取が心臓病の危険因子であり、LDLを低下させることで心臓発作のリスクを低減できるとするのは誤りであると強調しています。しかし 科学的な研究では、これを証明することはまったくできていないといいます。 なぜなら、すべてのLDL粒子が同じように作成されるわけではないためです。

サラディーノ氏は、赤身の肉や飽和脂肪酸を減らし、植物油を多く食べるとLDLが下がるかもしれませんが、これらのLDLは酸化されないといいます。 LDLの酸化こそが、インスリン抵抗性の作用や心臓病など関連する問題を引き起こしますが、これはLDL検査では発見できないといいます。

一方、飽和脂肪を食べるとLDLが上昇することがありますが、このLDL粒子は大きくてふわふわしているので、動脈に障害を与えることはないとサラディーノ氏は言います。

ノーブル氏とサラディーノ氏が伝えようとしているのは、種子油はほとんどの現代病の原因であり、健康のためにできる最善のことは、種子油をやめることだということです。

（完）

〈この記事はMercola.comに掲載されたもので、The Epoch Timesの許可を得て翻訳・再掲載しています。〉