元製薬会社幹部のサーシャ・ラティポワ氏によれば、ファイザーとモデルナの新型コロナワクチンは、有害性に基づく4つのレベルに分類できるという。
コロナワクチンは、バッチと呼ばれる製造単位ごとに番号が振られている。ラティポワ氏は、本来はランダムであるはずのこのバッチ番号ごとに、まるで設計されたかのような品質のばらつきがあることに懸念を示した。
「毒性のばらつきは、高、中、低という3つのパターンに分かれています。そして、第4のパターンは、明らかにプラセボのそれです」
彼女はその論拠となる2つの文献を引用している。
一つは、デンマークの科学者が査読付きジャーナル「European Journal of Clinical Investigation」に提出した研究報告だ。
その主要著者であるマックス・シュメリング氏は、デンマーク政府から入手したデータを使用して、ファイザーの新型コロナmRNAワクチンのバッチとそれが引き起こす有害事象との関連性をマッピングした。
シュメリング氏は、3つの異なる有害性レベルでバッチを分類できることを発見した。
上記の図中に青で示された高レベルの有害性を持つ9バッチで、バッチあたり数千件の「疑わしい有害事象」が報告された。緑で示された中レベルの有害性を持つ25バッチは毒性がより低く、黄で示された低レベルの有害性を持つ12バッチでは、ほとんど有害事象が報告されなかった。
フランスのゲノミクス統計学者 エルヴァ・セリグマン氏が、有害事象とバッチ番号とを対応させた地域のデータベースを使用して、上記の研究を再現しようとしたところ、類似の結果が得られた。
デンマークの科学者らは、重篤な副作用を引き起こすバッチと、軽度の副作用を引き起こすバッチがあることに注目した。大きなバッチほど小さいバッチより副作用の発生率が低くなる傾向があった。つまり、1つのバッチで生産される投与数が多いほど、1,000回の投与あたりの副作用率は概して低くなる。
これはかなりの異常事態だ。米食品医薬品局(FDA)の規格によれば、医薬品製品はバッチごとに副作用の大きなばらつきがあってはならない。
「モデルナとファイザーの新型コロナワクチンは、FDAの安全基準を満たしていません」とラティポワ氏は指摘している。
上記の図の3本の傾向線にはノイズがなく、くっきりとしている。ラティポワ氏は「これは、ランダムではなく意図的だということです」と述べている。
つまり、副作用の発生率のばらつきはランダムではなく、ワクチンのバッチ自体に関連する潜在的要因を示唆しているということだ。
ラティポワ氏は、医薬品の安全性と製造に精通した専門家であり、新型コロナワクチンの導入以来、公開データを用いて独自にモニタリングを行ってきた。
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