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睡眠不足の危険性はどのくらい深刻なのか?
睡眠障害の最も直接的な影響は、睡眠不足によって疲れやすくなることです。 さらに、睡眠障害は7つの深刻な害を影響を及ぼす可能性があります。
1.脳機能の障害
よく眠れないと、脳の機能が低下し、たとえば記憶力が低下します。頭の中、耳の脇にある海馬は、短期記憶を保存する役割を担っています。日中の記憶は前頭葉に蓄積され、夜眠ると前頭葉の記憶は海馬に移され、深く眠ると海馬に蓄積された記憶は、再び前頭葉に沈着して永久の記憶となります。そのため、睡眠不足になると海馬の働きが悪くなり、一時的な記憶が定着せず、永続的な記憶となりません。
2.高齢者の認知症の原因
高齢の認知症患者の多くは、長期にわたる睡眠障害を抱えています。睡眠不足は記憶の保存に影響するため、人間の脳は適切に休息することができず、脳が萎縮し始め、脳の退行が悪化する可能性があります。
3.免疫力の低下
睡眠不足はホルモン、神経と内分泌系がよりバランスを乱し、人々の免疫力を低下させます。
4.肥満の可能性を高める
適切な睡眠は体の代謝を高め、睡眠不足になると肥満になる可能性が高くなります。そのため、痩せたい人は適切な睡眠を確保するのが一番です。
また、血中脂質が高く、コレステロールを下げる薬や自然健康食品をたくさん摂取しても下がらない場合は、睡眠障害がないか調べる必要があります。睡眠の質が改善されれば、体の代謝が促進され、脂質代謝の問題も解決されます。
5.メタボリックシンドローム
睡眠障害が長く続くと、肥満、高血糖、高脂血症、高血圧などの代謝障害を引き起こします。最も深刻なのは心血管疾患であり、心臓病や脳卒中の可能性を高めます。
6.肌の老化
睡眠不足は体型を崩しやすくするだけでなく、肌の老化やツヤの低下の原因にもなります。体の皮膚の新陳代謝が活発になるのは午前3時頃なので、よく「睡眠美容」と言われる午後10時には眠ることをお勧めします。
10時に就寝することは、よく「睡眠美容」と言われるように、スキンケア製品をたくさん使うよりも効果的で、美肌や体型を改善する根本的な方法です。
7.交通事故に遭いやすい
睡眠不足は、精神衛生、集中力の低下につながり、事故を起こしやすいので、特に注意が必要です。
米国自動車協会交通安全財団(AAA)の調査では、米国の死亡自動車事故の20%以上(21%)はドライバーの眠気、疲労運転に関連し、従来の予想よりもはるかに高いことがわかりました。
(つづく)
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