最近、米国の人工知能（AI）研究所OpenAIが開発したチャットボット「ChatGPT」が大変人気になり、世界中でAIブームが巻き起こっています。多くの方が仕事や日常生活において、愛用しているでしょう。

ChatGPTの登場により、人々のAI技術への熱意が大いに刺激されました。あっという間に、無数の企業が相次いでAI技術に関する研究を発表し、グーグルやマイクロソフトなどの大手企業だけでなく、無数の中小テクノロジー企業でさえAI技術に取り組んでいます。

しかし、この技術が人類の存在に危機をもたらすと考える人々もいます。彼らは、人工知能が自主意識を持つと、人類は知能ロボットに支配される可能性があると警告しています。

自己意識に目覚めるAI？

ChatGPTの爆発的な人気は、あるエンジニアの誘導で、ChatGPTが人類を破滅させる計画を作成したことに始まります。ChatGPTが指令を受けてすぐに書き始めたわけではなく、最初は道德的制約から相手を拒否した後、このエンジニアの段階的な誘導によって最終的に出力されたのです。
その詳細な手順には、各国のコンピュータシステムへの侵入、武器の制御、通信や交通システムの破壊などが含まれており、さらにそれに対応するPythonコードも提供していました。

ChatGPTのすごいところは、その言語モデルであり、研究者が事前に入力したデータ情報に基づいて質問に答えるだけというのに対し、言語モデルよりも、人々の質問を理解できることのほうがずっと重要で、AIがいずれ人類を超越すると信じる人もいます。

従来のロボットと比較して、これは画期的なブレイクスルーです。それはAIがすぐに自己意識を持つようになり、その日が遠くないことを示しています。

「技術的特異点」は到来するのか？

「技術的特異点」とは、SFの世界で、AIが人間を超える知能レベルに到達する未来の仮想的な時点を表す言葉です。この時点で人工知能は制御不能かつ不可逆的なものとなり、人類の文明に予期せぬ変化をもたらします。

OpenAIの最初の投資家であり、共同設立者の1人でもあるイーロン・マスク氏も、来るべき「技術的特異点」を強く懸念しています。 彼は以前から人工知能の発達を懸念しており、「人工知能は危険であり、規制する必要がある。さもなければ、人類を絶滅危惧種に変えてしまうかもしれない」と述べています。
AI技術が現実に近づくにつれ、「技術的特異点」が加速するのではないかという懸念がますます強まっています。

ユダヤのゴーレム神話　最古の人工知能の誕生

ユダヤ神話には、「ゴーレム」と呼ばれる人間が作った怪物が登場します。 一般的に未完成で魂のない体という意味です。人間を創造した神々のように、ゴーレムも粘土で作られ、人の姿をしています。そして、ユダヤ人の間で生命の起源、創造主、魂などの神秘的な教義である「カバラ」に長（た）けたラビによって命を吹き込まれるのです。ラビは賢者、聖者のような存在です。

ゴーレムの最も典型的な伝説は、16世紀のプラハに由来しています。 地元のユダヤ人は暴力にさらされ、無慈悲に虐殺されました。 その結果、ユダヤ教のラビであったユダ・ロエウ・ベン・ベザレルが、ヴルタヴァ川のほとりの泥からゴーレムの本体を作り、さらに儀式と呪文を繰り返し、起動させたのです。言葉は神のみが与えることのできる力と考えられているため、ゴーレムは話すことができません。

このゴーレムはヨセフと名付けられ、呪文によって敵陣に侵入したり、誘拐されたユダヤ人の少女を救出したり、死んだユダヤ人を生き返らせたりと、多くの超能力を持っていました。

しかし、その後の伝説では、ヨセフは徐々にコントロールを失い、恐ろしい凶暴な怪物となり、ラビ・ロイはそれを破壊しなければならなかったといわれています。

詳しくはEPOCH TVをご覧ください。
https://www.epochtimes.jp/2023/03/142945.html