新鮮な野菜や果物を保存する際、冷蔵庫に保存する必要があるものもありますが、室温で保存した方がよいものもあります。普段よく食べている11種類の野菜や果物について、専門家は以下のような保存方法をお勧めしています。
ベリーを酢で洗う
いちご、ラズベリーなどのベリー類を冷蔵庫に入れる前に、カビが生えたものを取り出し、残りのベリーを酢1:水3の混合した液体で洗い、最後にきれいな水で洗い流して水気を切ります。このように簡単な滅菌処理を行うと、ベリーは数週間保存できます。
アボカドの隣に玉ねぎを置く
カットしたアボカドの果肉が空気に触れると、酵素により黒く変色します。これは果肉に含まれる酵素が変色を引き起こすためです。表面にレモン汁(またはライム汁)を少し振りかけるか、ラップで包んで空気を遮断することで変色を遅らせることができます。
玉ねぎをくし形に切りアボカドの周りに置くと、玉ねぎから発散される硫化物が変色を緩和します。
アスパラガスを立てて置く
数日間保存されたアスパラガスは硬くなり、繊維が多くなる傾向があります。買ってすぐ食べるのが一番です。アスパラガスを冷蔵保存したい場合は、濡れたキッチンペーパーで根元を包んでコップに立たせて入れます。その場合少量の水を入れて浸すのがおすすめです。多くのスーパーでは、アスパラガスを立たせて保存しています。
ジャガイモの周りにリンゴを置く
ジャガイモは室温保存に適していますが、芽が出やすいため、長く保存するのは難しいです。専門家のアドバイスによると、ジャガイモの隣にリンゴを置くと、ジャガイモの発芽が遅くなります。リンゴから放出されるエチレンガスが発芽を抑制する効果があるため、8週間以上新鮮に保ちます。
スライスしたリンゴは塩水に浸す
スライスしたリンゴは、アボカドと同様に空気に触れるとすぐ茶色に変色しますが、塩水に5分間浸し、水を切って密閉容器に入れて冷蔵庫で保存すれば、長く保存できます。リンゴが塩辛くならないように、塩水の塩の量に注意しましょう。理想的な割合は、1リットルの飲料水に対して小さじ1/2以下の塩を加えます。
レモンをフォークで刺し果汁を絞り出す
レモンは切った後、適切に保管すれば非常に長く保存できますが、環境が乾燥していると果肉のジューシーさが保てなくなります。少量の果汁を使う場合は、レモンを切らずにフォークで刺して果汁を絞り出すと、水分を保てます。空気に触れないようにすると、自然なジューシーさが保たれるのです。
紙でレタスの葉を包む
ほうれん草、ケール、レタスなどの野菜を保存する場合は、冷蔵庫の湿度に注意する必要があります。レタスの葉を、保存容器に入れてキッチンペーパーで覆い、湿気を吸収し、密封して保存するのがおすすめです。キッチンペーパーが湿気を吸収して湿った場合は、早めに取り替えましょう。また、野菜の葉に少量の塩を振ると湿気を取り除き、鮮度を保てます。
水で鮮度を保つ
ローズマリーやパクチーなど、よく使われるハーブは、室内で育てることができます。料理によくハーブを使う人は、自宅で育ててみてください。必要なときに手軽に摘み取ることができるのでとても便利です。購入したハーブが数日以内に使い切れず、密封して冷蔵保存したい場合は、葉が早く乾かないように、湿ったキッチンペーパーで包みましょう。
もう1つの保存方法は、茎を切り取ってカップに立たせ、葉の部分にプラスチック袋をかぶせ、水を度々交換するようにすれば、少なくとも1週間ほど鮮度を保てます。
アルミホイルでセロリを包む
密封されたプラスチック袋にセロリを保存するよりも、通気性のある材質に保存する方が効果的です。紙だけでなく、アルミホイルも良い方法です。アルミホイルでセロリを包む場合、セロリがエチレンガスを排出する隙間を作ることにより、鮮度を保つ効果があります。
バナナの茎を包む
バナナは周りのエチレンガスの濃度が高いほど、早く熟します。ラップでバナナの茎の部分を包むと、エチレンの放出を防げます。
トマトのヘタを下に置く
完熟したトマトは早めに食べたほうが、おいしく食べられます。硬いトマトは、常温で保存できます。トマトのヘタの部分は最後に熟するため、その部分を下にして保管すると長く保存できます。
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