室内の空気をきれいに!重曹を使ったコスパ最強の消臭法3選 

高温かつ湿気が多い季節になると、細菌の繁殖が加速し、家の中に異臭が発生します。消臭対策として、重曹が大いに役立ちます。重曹は汚れを取る効果だけでなく、その消臭効果もみくびることができません。しかも、天然成分由来なので、環境にやさしくて、健康的かつ経済的です。
 

重曹の異臭への働き

重曹は「中和」と「抗菌」二つの機能を備えているため、異臭を除去できます。

1.中和作用

重曹は弱アルカリ性です。腐敗したゴミの臭いや汗の臭いなどは酸性で、重曹のアルカリ性と中和し、無臭の中性に変えます。

2.抗菌作用

細菌は繫殖するとともに異臭が発生します。繁殖できない環境を作れば、異臭も抑えられるのです。重曹のアルカリ性は細菌の繁殖を抑制できるので、異臭の発生を防ぎます。

そして、重曹は吸水効果も備えており、乾燥した環境は細菌の繁殖を抑え、消臭効果を高めます。
 

重曹が除去できる臭いの種類

• ゴミの腐敗臭

重曹は生ゴミなど細菌による腐敗臭を中和できます。シンクの排水口や生ゴミのごみ箱などキッチンに腐敗臭が発生しやすい場所に効果的です。

• 汗の臭い

重曹は汗の臭いに有効で、服に付着している皮脂や汚れを分解します。そのため、頻繁に洗濯できない衣類(コートやジャケット)や洗いにくい織物(布ソファの生地やカーテン)の消臭にも効果的です。

こまめに洗濯できないものに重曹をスプレーする(mits / PIXTA)

 

• 収納スペースの臭い

下駄箱やクローゼットは靴や衣類の臭いがこもりやすい場所です。重曹で消臭できます。

• トイレの異臭

トイレでは、排泄物が乾燥する際に発生する異臭が気になります。重曹を使えば簡単に消臭できます。
 

重曹で消臭する方法

消臭に重曹を使う場合、1.重曹の粉末をまく、2.スプレーする、3.粉末を容器に入れて置いておくという三通りのやり方があります。使用場面に応じて臨機応変にご使用ください。

1.重曹の粉末を撒く

キッチンやトイレの排水口、生ゴミのごみ箱など、悪臭の発生源となる場所に、重曹の粉末を大量にまくことによって、悪臭を徹底的に消すことができます。

2. スプレーする

冬用の厚手のジャケット、リビングにある布ソファの生地やカーペット等、除菌しにくいものにはスプレーがお勧めです。使い方は市販の消臭スプレーと同じです。

作り方は非常に簡単で、200mlの水に重曹を小さじ2杯(8g)加え、よく振ると消臭スプレーが完成します。上記の分量なら、スプレー後の白い粉のような跡が残りません。

スプレーの消臭効果が不十分な場合、水に重曹を溶かし一度沸騰させて、冷ました後に使ってみてください。重曹を沸騰させると、アルカリ度が増し、酸性の臭いをより効果的に抑制できます。一度沸騰させると消臭効果が増し、スプレーは家庭内のさまざまな場面で活用できます。

3. 粉末を容器に入れて置いておく

重曹の粉末を直接まけない場所、例えば冷蔵庫や下駄箱等の場合、粉を容器に入れて、蓋をせずに置いておくと消臭効果があります。容器が倒れ、粉がこぼれるのを心配する場合は、容器をラップで覆い、表面にフォークを使って小さな穴を開けると良いでしょう。

重曹は置くだけで消臭剤として使うことも(シルバーブレット / PIXTA)

 

2つの注意点

消臭に重曹は便利ですが、次の2点を心がける必要があります。

1. 定期的に交換

重曹の消臭効果は水に溶かした場合、1か月以内です。また、粉末の場合も、約3か月なので、定期的に交換する必要があります。

2. 消臭後も常に清潔に保つ

重曹を使って消臭できますが、臭いの元を綺麗に掃除しなければ、臭いはすぐに再発します。

重曹で消臭+小まめな掃除は、快適で清潔な住居環境を保つ秘訣です。

李梅