3人の子供の母親がオンラインで厳しさを問う—10代が嫌う5つのルールとは?

3人の10代の子供を持つ38歳のジャネット・タプリーさんは最近、自分が子供たちに設けた「厳しいルール」を紹介する動画を公開しました。この動画は親たちの間で話題になりましたが、一方でネット上の10代の若者たちからは「最も厳しい母親」というレッテルを貼られることになりました。

ジャネットさんと夫のジェシーさん(40歳のパイプラインオペレーター)は、テキサス州中央部で子供たちと暮らしています。ジャネットさんはポッドキャストのプロデューサー兼エディターとして働きながら、作家や講演者としても活動しており、母親としての喜びや苦労を共有し、他の母親たちと繋がることを大切にしています。

いつも他の母親たちと楽しくポジティブにつながる方法を考えているジャネットさんは、家族との夕食の席で子供たちに「厳しい」とからかわれたことをきっかけに、この動画のアイデアを思いつきました。その後、考えを巡らせた彼女は、子供たちに「厳しいルール」をすべて教えてもらうようにメッセージを送りました。

タプリー夫妻と3人の子供たち。(ジャネット・タプリー提供)
タプリー夫妻と3人の子供たち(ジャネット・タプリーさん提供)

 

ジャネットさんはルールを説明しながら、状況によってはこれらのルールを緩めることもあると言いました。

「最も厳しい」5つのルールは次の通りです。

1.寝室にテレビを置かない。

2.2階にテレビを置かない。

3.部屋にパソコンやインターネットデバイスを置かない。

4.スマホはキッチンの「コントロールセンター」で充電する。

5.彼氏や彼女が来て一緒に映画を見る際には、それぞれ別々のブランケットを使用する。

 

ネット上の反応

ジャネットさんは、この動画が大きな話題になったことについて、多くのコメントはポジティブで励ましの言葉が多かったと述べています。一方で、彼女のルールは10代の子供たちから厳しすぎると批判があり、議論することがよくあったと話しています。

「他の親たちや10代の子供たちとの素晴らしい会話がたくさんありました」とジャネットさんはエポックタイムズに語りました。

多くの人が自分の家でも同じ、もしくはそれ以上厳しいルールがあると認めているものの、「もし彼女が自分の母親だったら逃げ出す」とか、「老人ホームに入れてしまう」といった怒りを込めた10代の子供たちのコメントも多く寄せられました。

否定的な反応の中で最も多かったのは、「厳しい」ルールを作ることで、子供たちはそのルールを破るために巧妙になるだけだというものでした。

「その意見に対する私の考えは、境界が設けられていると、大人であっても、どこまで安全かを知るために少しはその境界線を試すものです」ジャネットさんはこのように話しました。「私は『厳しい親がいると子供はずるくなる』とは必ずしも思いません。子供たちは境界線を試してみたいのです」

タプリー夫人と息子たち。(ジャネット・タプリー提供)
タプリー夫人と息子たち(ジャネット・タプリーさん提供)

 

「将来の友達を育てている」

ジャネットさんは、人間関係が何よりも重要だと強く信じています。彼女は子供たちとの強いを育むために多くの時間を費やしています。

「我が家では、お互いを尊敬しています。私は将来の友達を育てています」と彼女は言い、その背景には信仰とお互いのコミュニケーションの仕方が大きな役割を果たしていると付け加えました。

言うまでもなく、彼女の子供たちは、母親がネガティブなコメントに圧倒されそうになった時、すぐに母親を守るために立ち上がりました。

「『もう悪い母親だというコメントは読みたくない』と感じることもあります」と彼女は語ります。

「子供たちはすぐに、『彼らは僕たちのことを知らない』と言って、私を慰めてくれました。彼らは私たちの家族のことも、私たちの関係も、私のことも何も知らないのだと気づかせてくれました。私が落ち込むと、子供たちはすぐに私の見方になってくれて、前に進む力を与えてくれます」

タプリー夫人は、子供たちを神を愛する「責任感のある、優しい大人」に育てることを信条としています。(ジャネット・タプリー提供)
タプリー夫人は、子供たちに神を愛する「責任感のある、優しい大人」に育てることを信条としています(ジャネット・タプリーさん提供)

 

ジャネットさんは、批判や嫌がらせを受けても、自分が家族にとって正しいことをしていると理解しています。母親として、社会が何をすべきかの基準を決めるべきではないといいます。親としての「最大の目標」は自らの子供を、神を敬い、責任感があり、そして思いやりのある大人に育てることです。

「親としての仕事は、どんなことがあっても子供たちを守ることです。彼らが正しい道から外れないよう常に導くことが私たちの仕事です。そして、もし彼らが道を外れたら、私たちは彼らを迎えに行き、愛情を持って再び正しい道へと連れ戻すのです。これが私たちの家族のやり方です」

 

(翻訳編集:華山律)

公立校と私立校で歴史や文学の教師を務めた経験があり、現在は私立学校での教鞭をとりつつ、妻とともに3人の子どもたちのホームスクーリングを行っている。ニュース記事やライフ記事についても執筆。