「空想な世界に麻痺(まひ)するのではなく、自分が望んでいる現実を作ることに時間を費やしたいんだ」と41歳のスティーブン・クラーク(Stephen Clarke)さんは本紙「エポックタイムズ」に語りました。
クラークさんは生活アドバイザーであり、肉体と精神の修行を指導するコーチでもあります。テレビを見ることは小さい頃から続いた習慣で、仕事を終えた後、番組や映画を見ようとテレビの前に座ることに違和感も何もなかったのです。
彼は健康な生活スタイルを貫いています、テレビを見ることに明確なデメリットはでませんでしたが、夜テレビをみないことを決意しました。きっかけは「目立たない副作用」です。
「映画や番組からネガティブエネルギーを受けてしまった」と彼は「派手、暴力、ストレス、そして、スクリーンからの強いブルーライトも脳に刺激を与え、ネガティブ感情を拡張した」と語りました。
クラークさんはテレビを「催眠機器」と例え、急速に変化しているブルーライトの光も、点滅している映像も人々の潜在意識をすり替えていると指摘しました。
「人間はそれぞれ違っていて、自分を守るためにシールドは必要だが、テレビはいつも恐怖に唆している」と彼は語りました。
彼はテレビを見ている時に、自分の考えを整理しているのではなく、逆に麻痺させられていると感じました。自分の感情とエネルギーを麻痺させ、コントロールを失い、生活の現実も未来も見えなくなっていると感じています。
「夜のテレビ情報では自分が麻痺している状態だ、これは間違いではありません。すべきことではなくただ不快なのです。テレビは脳の情報をすり替える、あるいは脳をプログラミングし信じこませる、現実ではなくても脳はスクリーンに映ったものを受け入れます」とクラークさんは述べました。
それに気づいた彼はいますぐにでも変わらないといけないと思いました。
テレビ離れの生活
「決意したら、実行だ」とクラークさんのテレビ離れの生活が始まりました。
三人の子供の父親であるクラークさんは、木彫りやウクレレなど新しいものを学び始めました。そして、読書、料理、冒険など従来の趣味にもっと時間を配分できるようになりました。自分と自然との絆を深めたい人々の要望を応えるために、イベントの時間をつくることができました。
さまざまなイベントに携わるほか、自己分析、有意義な読書をする時間や、現実社会で周りの人々と絆を結び、コミュニケーションを取る時間もできました。
「テレビのない生活のおかげで、自分が何をしているのか、そしてどのような生活を選ぶべきかを考える時間ができ、明確になった」と彼は答え「人間関係も仕事も生活も変わりつつある」と述べました。
友人も家族も彼の変化に気づき始めました。
「今まで、自身でもあまりわからなかった自分のエネルギー、考え方、感情をより客観的にみることができた」と彼は言い「潜在意識に何十年も埋もれていたものが浮かび上がってきているような気がする」と述べました。
ある友人と心を開いて会話をした際、クラークさんが相手のエネルギーや感情、その源を簡単に読み取ったことを、その友人も感じました。
クラークさんにとって、テレビは依存症ではなく、習慣だったので、なんなくやめられました。このような有意義な決断は、初めてではありません。数年前に、彼はお酒もやめました。おかげで、社交生活に前向きな変化が現れました。
自分の経験を世界に共有
クラークさんはインスタで、自分の前向きな変化を世界の人々と共有しました。投稿はネット上で急速に広がり、8万2千件のいいねや返信があり、コメント欄には賛否両論のさまざまな意見が寄せられました。共感者は自身のテレビ離れの経験を共有してくれました。
「6年前にテレビを捨てた、後悔しなかった」
「テレビの代わりに読書をした。経済的にも、ロマンティックな面でも、あらゆる面で劇的な変化があった」
自分の生活を変えようとする人々に向け、クラークさんは「体も心も与えられた環境を受け入れます。成功は自分で計画し、実現できるはずものです。必要なのは、自らが積極的に関わって行く行動です」とアドバイスしました。
クラークさんは生活から完全にテレビを排除したわけではありません、有意義なものだけ選んでみています。
「時々息子と映画を鑑賞します」と彼は述べました。「みんなスター・ウォーズが好きです。観た後、家族で光と闇、愛と恐怖について話し合い、そして哲学などのより深い話題で意見を交換します」
自分の経験を世界と共有することで、クラークさんはテレビ離れの生活の魅力を人々に伝えたいと考えています。彼は絆の力を信じており、人々が他者や地球との絆を築くことを願っています。
原文は英語版「大紀元時報」のウェブサイトに掲載しています。
Man Calls Television a ‘Hypnosis Machine,’ Stops Watching It in the Evening—Notices Positive Changes
(翻訳編集 正道 勇)
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