過去90年間ワクチンに使用されてきた毒素の“強化版”がHPVワクチンに含まれている

子宮頸がん予防のHPVワクチンに含まれる否定しようのない毒性成分(下)

メルク社の“強化版”アルミニウムの毒性

エクスリー氏はドキュメンタリー「アンダー・ザ・スキン」で次のように述べている。

「臨床ワクチンで使用される通常のアルミニウムアジュバントはすべて購入できますが、ガーダシルで使用される特定のアルミニウムアジュバントは入手できません。共有する人は誰もいないでしょう」

メルク社のガーダシルはなぜそれほどユニークなのでしょうか? プラセボが非晶質ヒドロキシリン酸硫酸アルミニウム(AAHS)は2012年にメルク社によって特許を取得しました。ただし、特許には開示されていない他の企業秘密があるかもしれません。

50年間持続することを目的とした免疫応答の強化のために、メルク社は、特に有毒なアルミニウムベースの新たなアジュバントであるAAHSを、独自にガーダシルワクチンに添加しました。

従来のアルミニウムと比較して、AAHSは粒子のサイズが小さく、溶解時間が速く、免疫細胞による吸収力が高く、より多くの抗原を取り込むため、免疫系に対する毒性が高まります。

水酸化アルミニウムを含む従来のアルミニウムベースのアジュバントは、サイズが100ナノメートル程度ですが、水中で凝集すると、より大きい1〜20マイクロメートルの粒子を形成します。しかし、メルク社の新しいAAHSは、ワクチン溶液中でも依然としてナノサイズであるため、より早く溶解します。

さらに、サイズが小さいほど免疫細胞がより速く取り込みます。その後に免疫細胞の死滅が早まるほど、ワクチンが生成する毒性は高くなります。

エクスリー氏は、AAHSを使用する化学的根拠について次のようにコメントしました。

「これは、リン酸基の一部が硫酸基に置き換えられたヒドロキシリン酸アルミニウムの一種であると考えられます。 私たちはその理由を知りませんし、なぜこれがこの場合に他の治療薬より効果的なアジュバントでありうるのかを推測する気もありません。硫酸基はリン酸基よりも酸性の基です」

AAHSは、従来のアルミニウムベースのアジュバントより多くの抗原を取り込み、より強力に抗体を生成します。

さらに、あるシステマティックレビューによると、ガーダシル9はメルク社が2006年に発売したオリジナル版よりも深刻な害が27%増加していました。

2023年10月5日、フランス南西部のル・ブスカで全国的なHPVワクチン接種キャンペーンの一環として使用されたガーダシル9  (Philippe Lopez/AFP via Getty Images)

著者らは、ガーダシル9はオリジナル版よりHPVタンパク質が2.7倍、アルミニウム含有アジュバントが2倍以上含まれているためではないかと推測しています。 0.5ml用量のガーダシル9を同容量のガーダシルと比較すると、ウイルス様粒子は270μg対100μg、アルミニウム含有アジュバントは500μg対225μgで含まれています。

本記事の発表に先立って、EMAに記事内容に関してコメントを求めたところ、アルミニウムの安全性評価報告書をもとに以下の返答が返ってきました。

「結論として、上記の計算は理論上、一回の投与あたりで高容量のアルミニウム(>0.5mg)を含むアレルゲン製品で6週間にわたりアレルゲン免疫療法を受ける小児(20kg)に対する安全上の懸念を示しています」

HPVワクチン中のAAHS濃度は、明らかにこの上限よりも高いと考えられ、すでに安全性への懸念があることを示しています。

十分に規制されていないサイレントキラー

つまり、これまでに臨床的および実験的に収集された証拠により、ワクチンに含まれるアルミニウムに関連する3つの主なリスクが特定されています。

  • 体内に残留してワクチンタンパク質と結合するため、排泄されない可能性がある
  • 病的な免疫反応を引き起こす可能性がある
  • 血液脳関門を通過して中枢神経系に侵入し、そこで免疫炎症プロセスを引き起こし、脳炎症や長期的な神経機能不全を引き起こす可能性がある

大多数の人々は、食事や非経口摂取を通じて、専門家当局が安全だと考える量よりも多量のアルミニウムを摂取しています。

アルミニウムは、3種混合(DTaP)、B型肝炎(HepB)、A型肝炎(HepA)、HiB、HPVなどの多くのワクチンで一般的にアジュバントとして使用されています。

FDAが定めたワクチン中のアルミニウムの上限は850〜1250μg/回ですが、この上限には3つの大きな問題があります。

まず、これは同量のアルミニウムがワクチンの「抗原性」と「有効性」を高めるというデータに基づいているものの、安全性は考慮されていません

第二に、この用量を体重に基づいた小児用量に換算すると、FDAが静脈内栄養摂取に対して設定したアルミニウム非経口用量の安全限度である4~5μg/kg/日を大幅に超えます。出生時には1日当たり10.31〜16.01μg/kg以下という、科学者らがワクチンに含まれるアルミニウムの安全な上限値として算出した値を上回るのです。

第三に、この推奨事項は、アルミニウムが体内に残留することと環境から継続的に摂取されることを考慮していません。アルミニウムは環境に充満しているため、科学界は長年にわたりアルミニウムへの曝露について懸念を表明してきました。

2015年、国連食糧農業機関(FAO)は、食事から摂取されるアルミニウムに関する懸念を強め、一日のアルミニウム許容摂取量を暫定的に7分の1に引き下げました。

アルミニウム化合物はワクチン接種後に最長8年間体内に残留することが示されており、関連症状も最長8年間持続する可能性があります。この事実と、繰り返しの環境曝露が組み合わさって、免疫系の過剰な活性化や、アレルギー、湿疹、喘息などの原因となっている可能性があります。これらの慢性疾患が、アメリカのほぼ半数の子供を悩ませています。

ガーダシルに使用されているこのような明らかな毒素を世界中の健康な人に注射する場合は、「何よりもまず害をなすなかれ」という原則が遵守されているか、よく考える必要があります。製薬業界の倫理的な水準を保つには、厳格な規制が必要です。

エクスリー氏はドキュメンタリー「アンダー・ザ・スキン」で次のように述べています。

「まず第一に、アルミニウム塩は信じられないほどうまく機能し、やりたいことができます。ワクチンにアルミニウムを使用するのに費用はかかりません。これは良いことです。さて、日常生活におけるアルミニウムの使用にはどのような規制があるのかと思うでしょう。規制はありません」

クリストファー・エクスリー氏は、世界で最も博識で広く引用されているアルミニウム研究者の1人 (Screenshot via The Epoch Times, courtesy of Ehgartner & Moll Filmproduktion GmbH & Co.)
 

欧州医薬品庁(EMA)の承認に残る疑問

欧州医薬品庁(EMA)によるAAHSの承認は標準的な規制の手続きに従わず、恣意的であり、文書化された安全性データもなかったようです。

EMAによるAAHSの承認プロセスを明確にするために、英国のクリスチャン・グルード博士は「AskEMA」にメールで、「AAHSアジュバントはいつ、どのワクチンに初めて導入されたのですか?」と尋ねました。

EMAのステークホルダーおよびコミュニケーション部門のR.ゴンザレス氏は次のように答えています。

「私たちの知る限り、『非晶質ヒドロキシリン酸硫酸アルミニウム』は、Procomvax (Hib-HBV; EU MA 1999) の集中審査を通じてヨーロッパで最初に使用・認可されました。 このワクチンはEU域内ではもう入手できません (2009年に販売承認失効)」

EMAによると、AAHSは2004年にヨーロッパで導入され、その際、「Procomvax」ワクチンのアジュバントの名前が水酸化アルミニウムからAAHSに変更されました。この変更は、当時の関連するすべての認可されたメルク製ワクチンのアジュバントの命名法を調整するためにメルク社によって要求されました。EMAは、アジュバントのAAHSはそれまで水酸化アルミニウムと呼ばれていたものと同じ化合物であると説明しましたが、実際には、小学生程度の知識があれば、それらが同じ化合物ではないことはわかるでしょう。驚いたことに、EMAはこの種の変更を何の疑問も持たずに受け入れたのです。

デンマーク医薬品庁が入手した文書には、2002年と2003年にガーダシルを用いた2つの認可前臨床試験の試験文書に矛盾があることが示されています。分析によると、どちらの試験においても、デンマーク医薬品庁はアジュバントとして硫酸アルミニウムカリウムを認可したものの、AAHSは認可しなかったようです。

2002年4月、メルク社は、フューチャーII試験におけるガーダシルの製造に関する文書をEMAに提出しました。文書中の数カ所でアジュバントをAAHSと記載して、他の部分では硫酸カリウムアルミニウムと記載しており、不一致が浮き彫りになっています。

つまり、AAHSが認可前に安全性が評価されることなく導入されたことをEMAは報告しているのです。このアジュバントは、これまでに使用されてきた他のすべてのアルミニウムアジュバントとは物理的にも機能的にも異なると同社は説明しています。

EMAのガイドラインでは、アジュバント自体に免疫原性があるかもしれないため、特に正当な理由がない限り、アジュバントは少なくとも2つの生物種で単独で試験する必要があるとされています。アルミニウムの場合はまさにこれに当てはまります。

さて、ここまでの内容をざっと振り返りましょう。ワクチンに含まれる従来のアルミニウム化合物も新しいアルミニウム化合物も、本格的な科学的方法を用いた安全性のテストがなされていません。実際に被害者の体内を覗くと、添付文書には載っていない事実が見えてきます。ワクチンの評判が疑問視されることがないよう、当局がこのデリケートな問題を回避したいと考えていたのは明らかです。

無視されようが隠蔽されようが、HPVワクチンに関連する重症事例は否定できませんし、HPVワクチンに含まれるアルミニウム成分の毒性も否定できません。

大規模なワクチンキャンペーンの後にルジャン博士が羊の間に起こった謎の病気の根本原因について明らかにしたように、残念ながらガーダシルの接種後に人間でも同じことが起こったのです。どちらも同じ毒素、アルミニウムに関連しています。

エポックタイムズはEMA、FDA、メルク社にコメントを求めました。本記事の発表までにメルク社からの返答は得られませんでした。EMAからは以下のような回答がありました。

「ガーダシルに関するご質問に関しては、臨床試験におけるアルミニウムアジュバントの使用については、EMAのウェブサイトで公開されている欧州公的評価報告書 (EPAR) に記載されている通りです。ガーダシル、INN-ヒトパピローマウイルスワクチン[6型、11型、16 型、18型](Recombinant, adsorbed) (europa.eu) 。10ページ目では、延べ16,041名の被験者を対象に、各種 HPVワクチン製剤の安全性が評価されていることが説明されています。このうち11,813人が4価HPVワクチンを受け、残りは1価ワクチン製剤を受けました。研究はすべてプラセボ対照であり、プラセボを受けた被験者の総数は9,701人だった(アルミニウムを含まないプラセボを使用した研究018(就学前/青少年の安全性研究)を除くすべての研究において、プラセボはアルミニウムアジュバントでした)」

しかし、文書化されたアルミニウムの毒性と健康への影響に基づけば、それをプラセボとして判断することは決してできません。EMAの回答は、ほぼすべてのHPVワクチン試験で偽の「プラセボ」対照群としてアルミニウムが使用されたことの再確認にほかなりません。EMAの主張は以下の通りです。

「アルミニウムアジュバントの単独または抗原と組み合わせた場合の安全性は十分に確立されています。 世界中のアルミニウム含有ワクチンの臨床試験から得られたデータと過去60年間にわたるアルミニウム含有ワクチンの使用から収集された安全性データで認められた、通常は短期間で消えるアルミニウムに関連する可能性のある副作用は、局所的な反応のみでした。つまり、その安全性プロファイルは許容可能ということです。さらに、ワクチンが臨床試験に入る前に、非臨床研究によって安全性と毒性が徹底的に評価されています。 その使用を再検討する科学的理由はありません」

EMAが提供したアルミニウムの安全性評価報告書は、ワクチンにおけるアルミニウムの安全な使用を検証するための適切な安全性および毒性データを提供していません。それどころか、動物や人間、特に人間におけるアルミニウムの毒性に関する大量の証拠が、HPVワクチン臨床試験におけるアルミニウム「プラセボ」グループによって記録されています。そのことを私たちは見てきました。

エポックタイムズのコメント要請に対して、FDAからは以下のような回答がありました。

「ガーダシルで免疫反応の誘発を助けるために使用されている非晶質ヒドロキシリン酸硫酸アルミニウムは、60年以上にわたってFDAによって承認された多くのワクチンに使用されてきました。ワクチン群と対照群のアルミニウムの量は同じ225マイクログラムでした。連邦規則集第21編、パート610.15(a)では、製造業者がこの要件の免除を認められていない限り、ワクチンを含む生物由来製品中のアルミニウム量を1回分あたり850〜1,250マイクログラムに制限しています。ただし、FDAはどのワクチンに対してもそのような免除を認めていません。現在アメリカで認可されているワクチンに含まれるアルミニウム量は、製品の人間への1回投与当たりの世界保健機関の基準と一致しています」

1用量あたり850μgのアルミニウムというFDAの制限は、この用量がワクチンの「抗原性」と「有効性」を高めることを実証するデータに基づいて導き出されたものですが、安全性の考慮に基づいたものではありません。これは、2002年にFDAの生物製剤評価研究センター (CBER) の雑誌『ワクチン』に掲載された論文に基づいています。論文には以下のようにあります。

「1回あたり15mgのミョウバンまたは0.85mgのアルミニウムは、この量のアルミニウムがワクチンの抗原性と有効性を高めることを示したデータから経験的に選択されました」

さらに、小児の薬剤投与量は体重に基づいて比例的に計算されなければならないことは常識であり、小児への等価アルミニウム投与量も体重に基づいて計算する必要があります。

ただし、FDAが推奨する子供向けワクチンの1回あたりのアルミニウム量は、子供の体重を考慮していません。彼らは、潜在的な危害のリスクに基づいて子供にとって安全な投与量を計算していません。現在のワクチン接種スケジュールでこれらの要因が考慮されていないことは、対処すべき深刻な問題です。

FDAが承認したワクチンにおいて設定されたアルミニウム用量850μgおよび1250μgを、科学者らがそれぞれ小児用量に換算しました。

850μgを体重に応じて調整すると、以下のようになります。

  • 体重60kgの成人と比較すると、男児の場合、850μgは出生時の254μg/kgに、2ヶ月で152.7μg/kgに、4月で121.4μg/kgに、6ヶ月で107.1μg/kgに、1年目で92.8μg/kgに、2歳で69.9μg/kgに相当(成人の場合は12.5~14.2μg/kgと比較)
  • 女子児童の場合、一般的に男子よりも体重が軽いため、アルミニウムの負担はさらに大きい

1250μgを体重に応じて調整すると、以下のようになります。

  • 体重60 kgの成人と比較すると、男児の場合、1250 μgは出生時の373.5μg/kgに、2ヶ月で224.5μg/kg。に、4ヶ月で178.5μg/kgに、6か月で157.5μg/kgに、1年で136.4μg/kgに、 2歳で102.9μg/kgに相当(成人の場合は18.4~20.8μg/kgと比較)
  • 同様に、女子児童の場合は一般的に男子よりも体重が軽いため、アルミニウムの負担はさらに大きい

連邦規則集 (CFR/FDA 21CFR201.323) によるアルミニウムへの非経口曝露に対する唯一利用可能な安全用量上限は、4〜5μg/kg/日と設定されています。

したがって、FDAによって設定された1 回あたりアルミニウム850〜1,250μgというワクチン用量上限は、アルミニウム非経口用量の安全上限4〜5μg/kg/日を大幅に超えています。

これは、科学者が計算した1日あたり10.31〜16.01μg/kg以下という出生時のアルミニウムの安全上限よりもはるかに高いです。

ここでは、未熟児によく見られる腎機能障害のある赤ちゃんについては考慮していません。

この記事で述べられている見解は筆者の意見であり、必ずしもエポックタイムスの見解を反映するものではありません。

エポックタイムズのシニアメディカルコラムニスト。中国の北京大学で感染症を専攻し、医学博士と感染症学の博士号を取得。2010年から2017年まで、スイスの製薬大手ノバルティスファーマで上級医科学専門家および医薬品安全性監視のトップを務めた。その間4度の企業賞を受賞している。ウイルス学、免疫学、腫瘍学、神経学、眼科学での前臨床研究の経験を持ち、感染症や内科での臨床経験を持つ。