ネギのレシピと活用法
- 青ネギと豚肉の炒め物 大腸がんの予防に役立つ
「青ネギと豚肉の炒め物」を試してみてください。豚肉を薄切りにし、ネギと塩その他の調味料を加えて火が通るまで炒めます。豚肉の脂とネギの甘みが合わさり、非常に美味しく仕上がります。この料理を定期的に食べることで、腸胃を養い、家族全員を結腸や直腸がんから守ることができます。
- 白ネギスープ 風邪による鼻詰まりを解消
季節の変わり目や温度変化が激しい時期には、風邪をひきやすくなります。その際にネギが役立ちます。中医学では、ネギ、特に長ネギの白い部分が風邪の治療によく使われます。中医学では、ネギは発汗を促し、寒気を取り除き、気血を活性化する効果があります。つまり、体内のエネルギー(気)と血液の循環を促進し、体を温めるという意味です。白ネギスープの作り方は以下の通りです。
ネギ3本の白い部分を細かく切り、鍋に500ミリリットルの水を入れて沸騰させます。沸騰したら切ったネギを鍋に入れ、1分間煮ます。煮えたら火を止め、さらに1分間蒸らし、ネギを取り出します。
熱いうちにスープを飲むと、鼻詰まりが解消され、頭痛もなくなります。
さらに、白ネギスープに白米を加えて炊くと、美味しくて風邪を追い払う効果のある白ネギ粥が出来上がります。
生姜で体を温め胃を健やかにし がん細胞を凋亡させる
最後に紹介する抗がん効能のある食材は生姜です。生姜の根には、強力な抗がん成分であるジンゲロールとショウガオールが含まれています。「ひね生姜ほど辛い」とよく言われますが、これは古い生姜ほどジンゲロールの含有量が高いためです。研究によると、ジンゲロールは腫瘍細胞のミトコンドリアを破壊し、細胞のアポトーシス(自然死)を誘導するほか、がん細胞の転移を抑制する効果があります。
また、生姜を加熱すると、ジンゲロールはショウガオールに変化します。研究によると、ショウガオールは卵巣がんの細胞を自ら自然死させる作用があり、がん治療の標的薬である「ゲフィチニブ」と併用することで、がん細胞の耐薬性を防ぐ効果もあります。
生姜の効果的な摂取方法として、炒め物に生姜を使って香りを引き立てたり、魚のスープを作る際に生姜で臭みを消したり、寒い日には生姜の紅茶を飲んだりすることがおすすめです。こうして、ジンゲロールとショウガオールの両方の抗がん成分を一度に摂取することができます。
夏に最適な生姜
中医学では、食べ物や薬には「寒、涼、温、熱」という性質があるとされています。寒性や涼性の食べ物は体を冷やし、温性や熱性の食べ物は体を温める効果があります。
「冬に大根、夏に生姜を食べれば、医者いらず」と言われるように、生姜は温性の食べ物で、夏に食べることで体内の寒気を排出し、胃を温める効果があります。
夏の高温の時期に、なぜ生姜を食べる必要があるのでしょうか? 暑い日には、多くの人が冷房を最も低い温度に設定し、冷たい飲み物を楽しむことが多いですが、これが脾胃(消化器官)に負担をかけることを忘れてはいけません。
胃や、それと対応する脾は温かい環境を好み、寒冷な食べ物を嫌います。冷たい食べ物を大量に摂取すると、体内に寒気を入れ、腸胃の機能を乱し、腹痛や下痢を引き起こします。そのため、夏でも脾胃を温めることが大切です。料理やスープを作る際に、生姜を少し加えることをお勧めします。たとえば、生姜とエリンギを使った炒め物や、緑豆スープに生姜を数枚加えると、清涼でおいしく、脾胃を整える効果があります。
中医学の臓腑理論によると、脾は単なる解剖学的な脾臓だけでなく、脾を中心としたエネルギーシステムで、膵臓や腸胃を統括しています。脾が寒気によって損傷を受けると、体内の水分代謝が正常に行われず、「湿気」が溜まりやすくなります。これにより、浮腫や疲労、関節痛などの症状が現れます。湿気が排出されると、体が軽くなり、気分も良くなります。
冬に手足が冷えやすい人は、生姜紅茶を飲むと体が素早く温まります。また、スーパーで生姜黒糖を購入し、紅茶に入れて飲むのも効果的です。
生姜入り紅茶の作り方
まず、ひね生姜をよく洗い、すりおろします。次に、熱い紅茶を一杯いれ、生姜おろしを加えます。お好みに応じて黒糖を加えれば、完成です。
もし生姜の繊維感が苦手な場合は、生姜をすりおろし絞って生姜汁に替えると良いでしょう。生姜入り紅茶を飲むと、お腹がポカポカして体の冷えが払拭され、体の寒気が取り除かれて温かくなります。
(翻訳編集 清川茜)
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