7歳児が高齢女性に寄り添う心温まるランチのひと時

テキサス州ロックウォールにあるバーガーショップ『ブラウムス』で、クリスタル・タメズさんと7歳の息子のエズラ君はランチを楽しんでいました。ふと、エズラ君は母の後ろに座る一人の年配の女性を見つけました。

Ms. Pat was eating lunch alone. (Courtesy of Crystal Tamez)
パットさんは一人で昼食を食べていた(クリスタル・タメズ提供)

 

彼女は独りで静かに食事をしていましたが、それを見たエズラ君は「お母さん、あの人と一緒に座らなきゃ」と言いました。

初めは緊張していたタメズさんも、エズラ君の決意を感じて、そのお願いを受け入れました。彼らは丁寧にその84歳の女性に声をかけ、一緒に座らせてもらうことにしました。タメズさんは会話の中で、女性が数か月前に夫を亡くし、うつ病と闘っていることを知りました。「彼女は家から出るのも大変で、エズラ君が気づいて声をかけてくれたことを本当に感謝していました」とタメズさんは語ります。

Ezra with Ms. Pat. (Courtesy of Crystal Tamez)
エズラ君とパットさん(クリスタル・タメズ提供)

 

エズラ君とその女性は約30分もの間、話し込みました。エズラ君は自分がフットボールのクォーターバックであることを話し、彼女はエズラ君の兄弟について質問しました。タメズさんが飲み物のお代わりを取りに行くと、二人の間に流れる優しい時間に心を打たれ、そのひと時をビデオに収めました。

レストランを出る際、家族が「パットさん(Ms. Pat)」と呼ぶその女性は、エズラ君に「私の一日を明るくしてくれてありがとう」と感謝の言葉を伝えました。後にエズラ君は母にこう言いました。「一人で過ごしているなんて、正しくないよ」「どういうこと?」と母が尋ねると、エズラ君は「誰も一人で人生を過ごすべきじゃないよ」と答えたそうです。

(Courtesy of Crystal Tamez)
(クリスタル・タメズ提供)

 

この出来事に、タメズさんは深く感動しました。「エズラ君はとても優しく、他の人を助けたいと思っている子です」と彼女は言います。実際、エズラ君だけでなく、タメズ家の他の子供たちも思いやり深い行動を示してきました。たとえば、エズラ君の兄弟の一人は、休み時間に特別支援が必要な子供たちと遊ぶことを好み、別の兄弟のアロー君は、バスの運転手との友情を築き、その結果運転手は教会に通うようになりました。

「これは私たちの子供たちにとって自然なことです」とタメズさんは言います。

The Tamez family. (Courtesy of Crystal Tamez)
タメズさん親子(クリスタル・タメズ提供)

 

タメズさんとパットさんの交流はその後も続いており、彼女はエズラ君のフットボールの試合に招待されるほど親しい関係となりました。20年間の結婚生活を送るタメズ夫妻は、自分たちの子供に対し、人とのつながりと信仰を大切にする教育を施してきました。彼らは子供たちにiPadを使わせず、現実の世界で人々と話すことを勧めています。

この心温まるストーリーを共有することで、タメズさんは「子供たちに強い人間関係を築くことの大切さを伝え、スクリーンから離れて現実の世界に目を向けることの重要性」を強調したいと考えています。

(Courtesy of Crystal Tamez)
(クリスタル・タメズ提供)

 

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(翻訳編集 呉安誠)

 

中西部出身の作家。エポックタイムズのほか、Human Defense Initiativeでも執筆。