【漢方の世界】

お腹にたまったガス ぽっこりお腹の解消には大根

憧れのスリム体型、その代償に気をつけて

誰もがスリムな体型に憧れるものです。特に若い女性は、無理なダイエットをしてでも痩せようとすることがあります。しかし、過激なダイエットは体に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。例えば、消化不良から便秘を引き起こしたり、お腹ガスがたまったりすることがあります。その結果、ぽっこりお腹になってしまうこともあります。

ガスの問題は、単に見た目だけの問題ではありません。場合によっては、命に関わる深刻な事態を招くこともあります。例えば、大腸鏡検査の際に大腸にガスがたまり、小腸を圧迫してしまうことがあります。このような場合、深刻な影響を及ぼすこともあるのです。あるケースでは、小腸の3分の1が壊死し、命に危険が及びました。医師の診断では、あと30分遅ければ助からなかったと言われています。このように、ガスには予想以上に大きなリスクが隠されているのです。

漢方で見る「お腹のガス」の正体と対策

漢方では、お腹にたまるガスを「脾虚(ひきょ)」と捉えます。「脾」とは消化や吸収をつかさどる臓器の働きを指し、この「脾」の機能が低下している状態を「脾虚」と呼びます。これに対して、漢方医師がおすすめする解決方法は、「大根」「ごぼう」「梅干し」を使ったシンプルな漢方療法です。
 

「梅干しと大根の温活ドリンク」

材料(1人分)

  • 大根おろし汁:100cc
  • ごぼう(薄切り):適量
  • 梅干:1~2粒

作り方

準備

  • 大根をすりおろして汁を100cc用意します。
  • ごぼうを薄切りにします。
  • 梅干は軽く種を取り除きます(取り除かなくてもOK)。

煎じる

  • 鍋に大根おろし汁、ごぼう、梅干を入れます。
  • 中火でじっくりと煎じ、全体が温まったら火を止めます。

仕上げ

  • 煎じた汁をカップに注ぎ、白湯として温かいうちに飲みます。

ポイント

  • 大根とごぼう:気の巡りをスムーズにする働きがあります。
  • 梅干:消化を助け、体を整える効果があります。
  • 煎じる際の注意:沸騰させすぎないように注意してください。
  • おすすめのタイミング:朝や胃が疲れているときに飲むのがおすすめです!
     

ガスを溜めないための予防法

最も良いのは、ガスを溜めない生活を心がけることです。そのためには以下のポイントが重要です。

  1. 規則正しい睡眠:しっかり休むことで、体全体の機能が整います。
  2. 栄養バランスの取れた食事:消化に良い食材を取り入れることが効果的です。
  3. 適度な運動:腸の働きを活発にし、ガスの排出を促します。
  4. 心の平穏:ストレスを減らすことで、内臓機能が安定します。

これらを意識することで、身体の不調を防ぎ、健康的な毎日を送ることができるでしょう。無理なダイエットではなく、体を大切にした健康的なアプローチを心がけましょう。

 

(翻訳編集 河合)