台湾名画家が語る神韻がもたらす希望と感動:前向きなエネルギーと芸術の美

神韻は、ポジティブで正のエネルギーに満ちており、人々にこの世界が美しいものであると感じさせ、希望に満ちた明るい(境地へ)と導いてくれます」
台湾出身の画家・呉炫三氏は、神韻を鑑賞した際の感動を振り返りながら、特に推薦したい点として「神韻は、希望に満ちた輝かしい人生を見せてくれる。このことこそが、最も大きな意義だと思います」と述べています。

現在84歳になる呉炫三氏は、国際的に著名な画家であり彫刻家でもあります。冒険心が旺盛な彼は、アフリカ、オセアニア、中南米、北極などの原始部族を旅して研究し、絵画制作を行ってきました。これまでに「台湾十大傑出青年」、呉三連文芸賞、中山文芸賞、国家文芸賞を受賞し、さらにフランスの「芸術文化勲章シュヴァリエ」を受章した華人芸術家としては世界で3人目となる偉業を達成しています。

呉氏は、5年前にパリで神韻公演を鑑賞し、深い印象を受けたそうです。大紀元の取材で、「神韻は世界中で本当に大成功を収めており、大きな注目を集めています」と述べ、その成功は「精神性」にあると考えています。「神韻は、人々に希望と喜びをもたらし、この世界には善良な人々がまだたくさんいることを知らせてくれる。だからこそ、生きる希望を感じさせてくれるのです」と語りました。

画家として、呉氏は神韻の芸術的な美しさにも感銘を受けています。幕が上がった瞬間、天国世界が目の前に広がる様子を「まるで仙境のような場面で、本当に素晴らしい」と表現しています。神韻の舞踊のリズムには美的感覚が溢れ、、舞台の色彩は豊かで輝きに満ちており、心を打たれるものだと絶賛。「とても前向きなエネルギーで、人々に善を促し、希望を与えてくれる。善意と正念が人々を正しい方向へと導いてくれます」とその魅力を語りました。

2025年の神韻世界公演が間もなく始まり、台湾では2025年3月20日から8都市を巡るツアーが開催される予定です。(日本は12月23日から10都市で42公演)呉炫三氏は、神韻は、幅広い層の人々に楽しんでもらえる公演であり、その豊かな価値観と内包された美しさは、観る人一人ひとりに異なる感動をもたらすと述べました。そして、直接会場で鑑賞することで、より深い感動を味わえると推薦の言葉を添えました。

動的なリズムと色彩の美しさ

画家として、呉氏は神韻のリズム美を絶賛します。「その動的なリズムは非常に美しく、色彩がとても豊かで、明るく輝いています」と語りました。

呉氏は、神韻のダンサーが舞う際の韻律(リズム)が美しい線を描いていると捉えています。「簡単にいうと、舞踊の韻律は線のように見えます。その線は非常に美しく、ほとんどの人にはその痕跡が見えませんが、ないわけではありません。注意深く見れば、それを感じ取ることができます。」

また、自然界の蝶が舞う線と鷲が翼を広げて飛ぶ線が全く異なるように、神韻では多くの自然現象が語られていると話します。「自然界のリズムを非常に巧みに表現しています。特に飛天と呼ばれる天女の動きでは、人体は重力の影響で高く跳ぶことはできませんが、神韻の舞踊家たちは特別な訓練を受けており、通常のレベルを超えた技術でそのような(超常的な)動きを自然に表現しています」

さらに、神韻の照明や色彩についても「非常に輝かしく、色が豊かでロマンチックな雰囲気があります。こうした豊かな色彩が観客に喜びを与え、心を癒やしてくれるのです!」と述べました。その多様で豊かな芸術要素が観客に心身の充足感をもたらすと強調しています。

多くの芸術家が神韻を鑑賞し、創作のインスピレーションや共鳴を得たと語っています。呉氏は「観る人によって異なる視点があります。リズムや物語、演出、照明、劇中の展開など、それぞれに注目するポイントが異なります」と話しました。

また、神韻の公演には多くの専門的な要素が詰まっているとし、「真剣に鑑賞すれば、多くの専門家がその中で表現する才能や特徴を見つけられるでしょう。そのため、プロの人たちが神韻を学び取るために鑑賞しに来るのです」と述べています。
 

正のエネルギーと生命力を呼び覚ます内なる精神性

呉氏は、神韻を鑑賞した際に感じた精神的な感動についても語ります。「神韻の舞劇は、喜びや悲しみを織り交ぜつつも、全体として前向きで正のエネルギーに満ちており、人々を勇気づけるものです」

「私の作品も正のエネルギー、太陽の光や生命力に関係しています。こうしたエネルギーがあるからこそ爆発的な力が生まれます。そして、困難に直面しても諦めないことを常に人々に思い起こさせるのです。そのため、私は神韻を深く共感しながら鑑賞することができます」と呉氏は述べます。

また、神韻が持つ「内なる精神性」に触れ、「神韻は一般的な舞踊団とは異なります。その精神性が違うのです。それを理解できる人は深い感動を覚え、内に秘めたエネルギーを感じ取ることができます」と話しました。

呉氏は、このエネルギーが生命力を呼び覚ます力を持つと考えています。「例えば、車のエンジンを動かすにはエネルギーが必要です。同様に、人間も活力を持たなければ日々の活動を始めることができません」

さらに、「昔の子どもたちは重い荷物を背負うことができましたが、今の子どもたちはそれが難しくなっています。なぜか?エネルギーがないわけではなく、自らそのエネルギーを放棄してしまったのです」と述べ、「昔の学生たちは学校まで10キロの道を歩いて通っていましたが、今の子どもたちは1キロ歩くだけでも、父親に車で送ってもらいたがります。人々が機械に頼りすぎることで、エネルギーがどんどん失われていっているのです」と指摘しました。

「神韻やポジティブなエネルギーに満ちた作品を鑑賞することで、人々が正のエネルギーを取り戻し、精神的なレベルを高め、生命力を呼び覚ますことができるでしょう」と語りました。

神韻が伝統的な中国文化を再現 自然との調和を表現

神韻は中国伝統文化の復興を目的としており、呉氏は「中国文化は非常に広範な内包を持っています。その中心には自然との密接な関係があります。古代から現代に至るまで、例えば李白の詩も、人と自然との関係を描写しています。神韻には、この自然との調和が表現されています」と述べました。

また、「音楽もすべて自然から来ています。例えば、ある人がベートーヴェンに『あなたの音楽をどうやって楽しめばいいのか』と尋ねたとき、彼は『人生を理解すれば、私の音楽も理解できる』と答えたそうです。同様に、自然に興味を持ち、それを観察することで、神韻の魅力も理解できるのです」と説明しました。さらに、神韻の芸術は自然の美を表現しており、「音楽を聴くことで心が喜びに満ち、励まされる感覚を得ることができます」と語ります。

中国本土での中国文化喪失

呉氏は、現代の中国本土についても触れ、「現在の中国本土では中国文化が完全に失われています。文化大革命によって中国伝統文化は徹底的に破壊されました」と述べました。「文化大革命とは、文化を根本から破壊することです。文革の10年間は『闘争』を掲げてきたため、全く異なる文化になってしまいました。現在の共産党は中華文化を保持していません。文化革命という言葉を初めて聞いたとき、特に知識人たちは驚愕しました。文化を革命の対象にするなど、ありえない話です」

さらに、文化の重要性について「文化には地域性があり、それが最も重要です。例えば『母の味』という言葉があります。それは、幼いころに慣れ親しんだ味が変わらないことを指しています」と語り、文化が持つ独自性や普遍性を強調しました。

神韻の価値 雅俗共賞と心の癒し

呉氏は自身の絵画の価値についてのエピソードを語ります。かつて同級生が呉氏の絵を購入したいと申し出た際、「絵のコストだけで売れないか」と尋ねられたといいます。呉氏は、「キャンバスが2000台湾ドル、絵具が1000台湾ドル余りだが、66年のコストをどう計算するのか?私は19歳から現在84歳まで、毎日描き続けてきた。その時間をどう計算すればよいのか」と答えました。

これを例に、神韻の公演も単なるチケット代では測れない価値を持つと指摘します。「神韻は雅俗共賞(教養のある人もない人も楽しめる)の作品です。芸術を理解している人も、そうでない人も、それぞれが楽しむことができます。これは非常にポジティブな芸術です」と評価しました。

さらに神韻が持つ精神的な側面について、「神韻は美しいものを表現し、人々を善へと導き、希望と喜び、心の平安をもたらします。『真・善・忍』という理念が明確に感じられ、信仰の力に満ちています」と語ります。そして「これは文化の最も重要な意義の一つです」と結論づけました。

神韻芸術団は2006年にニューヨークで設立され、芸術家たちは中国伝統文化の復興を使命としています。舞踊、音楽、声楽といった多彩な芸術形式を通じて、失われつつある神伝文化を現代に再現しています。

18年間で、神韻は1つの芸術団から8つの同規模の団体に拡大。それぞれが専属のオーケストラを持ち、2024年の演奏シーズンには、20か国以上の約200都市で800回を超える公演を行う予定です。全世界で観客数は100万人を超えると見込まれています

戴德蔓