豪華客船(クルーズ)の旅行では、ビュッフェで贅沢な食事を楽しむことは醍醐味の一つです。ビュッフェは基本的にセルフサービスでありながらマナーも守らなければなりません。専門家によると、豪華客船のビュッフェでは、食べ物を取る際に使用する皿、一度食べ終わったら新しい皿に取り換え、つまり、同じ皿を繰り返し使ってはいけない事になっています。このようなマナーを身に付けて、優雅な旅を楽しみましょう。
イギリス紙『デイリー・エクスプレス』によると、イギリスのクルーズ旅行会社「Cruise Nation」のゼネラルマネージャーであるフィル・エヴァンス(Phil Evans)氏は、「クルーズ船には所定のルールやマナーがあって、乗客はそれを守っていただかなければ、無礼な行動と見なされ、最悪の場合は下船させられることもあります」と紹介しました。
もちろん、船ごとに多少の違いはありますが、どのクルーズ会社でも共通しているものがほとんどです。
例えば、食事のビュッフェには大事なマナーがあります。「食べ終わったら、新しい皿に取り換える」とのことです。

自宅での食事では、使っている皿に新しい食べ物を追加するのは普通のことですが、豪華客船のビュッフェではそうはいきません。その理由は、衛生面を考慮しているからです。
エヴァンス氏によると、「確かに、洗い物の手間から考えると、皿を何枚も使ってしまうのは申し訳ないと思いがちですが、食べ終わったら新しい皿に取り替えるのがマナーです。皿を繰り返し使うことは不衛生でデメリットしかありません」といいます。
エヴァンス氏は、他のマナーも紹介しました。「まず、デッキでのルールを守ること、ドレスコードがある場合はそれに従うこと、そしてクルーに敬意を払うこと。いずれも当然なことですが、再認識する価値があります。また、ビュッフェでは列に割り込まないことも重要です。」
また、あまり意識されていないマナーのひとつとして、「船長やクルーが船内放送で案内をする際には、静かにすること」が挙げられました。放送には、寄港地情報や天候、船内イベントなどの重要な案内が含まれるため、注意を払うべきです。
さらに、寄港地での短時間の観光ツアーに参加する際は、「時間を厳守し、他の乗客に迷惑をかけないようにすること」も大切なマナーのひとつだとエヴァンス氏は述べています。

また、クルーズ船での安全性に関して、専門家でありインフルエンサーのプレストン(Preston)氏は、動画で「乗客がクルーズ船から落水するケースは非常にまれです」と持論を語っています。
クルーズ船を敬遠する理由として、「海に落ちるのが怖い」という人もいますが、プレストン氏は「クルーズ船の乗務員は、万が一の落水事故に対応できるよう訓練を受けています。乗客が落水した場合、落水地点を特定し、船を戻して救助活動を行います。天候によっては、救助に数時間かかることもあり、時には他の船の協力が必要になることもあります」と説明しています。
このようにクルーズ船ではさまざまな安全対策が講じられているため、実際に落水事故が発生する確率は非常に少ないと彼は述べました。
「私はこれまでに何度もクルーズ船に乗りましたが、安全対策がしっかりしていることを実感しています。高い手すりやさまざまな安全対策が施されており、普通に過ごしていれば落水することはありません。」
また、プレストン氏は「落水事故のほとんどは、故意または無謀な行動が原因です。例えば、手すりを登る行為は危険です。クルーズ会社は、安全対策やクルーの訓練を常に強化し、乗客の安全を最優先に考えています」と強調しました。
豪華客船の旅行をより快適に楽しむためにも、マナーを守り、安全に注意しながら、素晴らしい時間を過ごしましょう。
(翻訳編集:正道 勇)
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