【大紀元日本7月13日】使用済の飛行機内専用毛布やお手拭の8割が洗濯・消毒されず、そのまま使い回しされていると北京紙・京華時報によって報じられ、中国国内の大手航空会社に備品の洗濯サービスを提供する会社のずさんな作業実態が明るみに出た。11日付の写真つき記事から、ネット利用者は「中国南方航空の毛布ではないか」と指摘した。
記者の潜入取材によると、作業員は使用済みの毛布を目視検査のみで、洗濯の要と不要を仕分けているという。作業員は「洗濯するかどうかは私が判断する」と話したという。
取材当日、回収された2400枚の毛布のうち、洗濯と判断された毛布は500枚足らずだという。残りの8割の毛布は素手で畳まれ、もう一度パッケージに入られた。わずか30分でほとんどの毛布を裁いた。
作業員によると、表面に大きなシミがなければ、一度も洗ってない毛布さえあるといい、「飛行機に乗ったら、毛布を二度と使うな」と記者に忠告した。
毛布のほか、布団カバー、枕カバーはカバーのみ洗濯される。消毒が必要なお手拭も洗剤で洗うだけ。時々毛布に入り込んでしまうお手拭もあるが、取り出して再度洗浄せず、そのままパッケージに入れる。消毒はしたことがないという。
一日に毛布2000枚、お手拭3000枚、布団カバー数百枚の洗濯量があるが、洗濯機は3台しかない。そのため、洗濯の手抜きが始まったという。
数カ月勤務したが、航空会社による打ち抜き検査は一度もないと従業員は話す。
(翻訳編集・高遠)
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