現在、多くの問題に直面しており、習近平氏の混乱した経済政策のために、中所得国の罠にはまり、先進国になれない可能性があるという。ある日本の専門家は、中国経済が「日本化」しつつあると指摘した。
デフレに陥った中国は、輸出、製造業、住宅販売、若者の雇用など、数か月にわたって期待はずれの結果が続き、低迷する経済を復活させるために景気刺激策を導入するよう求める声が強まっている。
謝田氏によれば、過去約1年半で、中国の人民元の発行量は44兆元(約892兆円)に達しており、これは米ドルと円の合計額を上回り、全世界の通貨超過量25%を占めている。これほどの大量の通貨発行が行われているのに、デフレが生じる理由は不明である。しかし、CPIとPPIの同時下落は、中国経済の深刻な後退を示していることは間違いない。
中国不動産最大手「碧桂園」の株価が急落、世界市場にも衝撃が走る。債務不履行の懸念も高まり、投機やリスクに直面
以前、世界銀行は中国共産党(中共)によるデータ改ざんを支援し、ビジネス環境ランキングは2年間にわたって廃止されていた。しかし現在、世界銀行はより透明かつ客観的な評価を目指し、民間企業への調査も取り入れた新たなランキングを構築している最中だ。中国のビジネス環境の悪化し、外資系企業の撤退が深刻化している現状で、中共当局は調査結果が中国の順位を下げることを懸念している。
中国共産党(中共)が最近公開した経済データは不振だった。その結果、人民元が大きく下落した。8月9日には、オンショアの人民元対米ドルの為替レートが7.1989まで下落した。
中国共産党(中共)の公式統計によると、7月に中国のドル建て輸出は前年同期比で14.5%減、輸入は12.4%減となった。この減少率は前回よりも大きく、市場の予想を大幅に上回っている。更に、1~7月までの間、中国の欧米とアジアの主要経済国に対する輸出、輸入総額は、ほぼ全部減少した。
最新の経済指標によれば、中国経済は厳しい状況にあることが明らかになっている。第2四半期の国内総生産(GDP)は、公式発表や非公式の予測を下回る結果となった。
若き頃から香港や台湾の企業で働いた胡徳旺氏。その才能と努力が認められ、わずか数年で他の人が7~8年かかる職位に昇進し、広い人脈と経験を積んだ。
2015年に地元政府が「安全生産」を理由に、企業の工業団地への強制移転が行われた。しかし、高額な家賃と費用の増加を考えると、彼はこのリスクを冒すことをためらった。
統計によれば、今年の上半期における上海の経済成長率は、昨年同期(ロックダウン期間)と比較して9.7%増の2兆1300億元(約42兆円)に達したという。しかしながら、現実はそれとは違っている。
中国の経済は数十年間で最大の課題に直面している。世界第2位の経済大国が直面している問題は、不動産部門や地方政府における多額の負債など、多面的なものだという。これは過去30年から40年にわたる政権の政策の結果だ。
中国経済の回復力は弱い。7月10日、中国共産党(中共)国家統計局は31省の2023年6月消費者物価指数(CPI)を発表した。 その中で、17省のCPIが前年同月比で下落し、4省が3か月連続で下落したため、ネット上で激しい議論が巻き起こった。
中国の経済フォーラムでは、多くの人は中国は「デフレ」にあり、インフレは起きていないと宣伝している。これは、中国共産党(中共)が紙幣を刷りまくり、貨幣を発行しすぎていることを隠すための手段であり、中国経済と中国国民の福祉にとって非常に有害だ。
過去20年間、経済学者たちは何度となく「中国の金融危機が一触即発である」との予言を立ててきた。西洋の経済学に基づく経済指標の計算によれば、中国の金融システムはすでに崩壊していると示唆されている。しかし実際には、中国で広範囲にわたる明らかな金融危機が爆発することはなかった。これは一体、何を意味するのだろうか?
中国国家統計局の公表データによれば、中国の失業率は、今年の5月には16~24歳若者の失業率が20.8%と、2018年以降の記録で最も高い水準を2か月連続で更新した。統計学者はこれを中国45年間で最も深刻な失業状況と指摘している。楽観的な中国の経済学者たちも、この雇用危機の問題が短期間で解消することはなく、バランスが取れるまで少なくとも2〜3年かかると考えている。バランスを取るという意味は、悪化を止めることを意味している。雇用が正常なレベルまで回復するのは非常に遠い将来の事となる。
中国の各地方政府は大規模な負債を抱えており、最近では財政収入の増加を目指して「罰金経済」を進めている。しかしこの政策の長期的な効果には疑問が呈されており、社会評論家たちは「最終的に影響が民心に及ぶだろう」と指摘している。短期的には収入を増やすことが可能かもしれないが、長期的には政権の不安定化を招く可能性があるとされている。
海外からの中国市場への投資は、三つの要因により減速している。それらは、米中間の地政学的な緊張の増加、中国共産党(中共)による外資への監視と制限の強化、そして中国経済の低迷と政治リスクである。これらが組み合わさることで、外資は中国市場から退き、より安全なアジア市場へと投資を移行している。