世界数十カ国から集まった約1万人の法輪功学習者は現地時間5月16日、米ニューヨーク市中心街で、第20回「世界法輪大法デー」を祝賀する大規模なイベントとパレードに参加した。学習者は、中国当局による国内法輪功学習者への弾圧を早期停止するよう呼び掛け、3億人以上の中国人が中国共産党とその関連組織からの脱退を声援した。
16日午前9時、世界各国の法輪功学習者らは、ニューヨーク市の国連本部ビル近くのDag Hammarskjold広場公園で、集会を行った。法輪功スポークスマンの張爾平氏、「法輪功の友」のアラン・アドラー(Alan Adler)会長、「法輪功迫害追跡国際組織(WOIPFG)」スポークスマンの汪志遠氏、香港法輪大法学会の簡鴻章会長、台湾大学報道研究所の張錦華教授などがスピーチした。
法輪功スポークスマンの張爾平氏は、20年間にわたり迫害されている中国国内の法輪功学習者が信仰を持ち続け、「真・善・忍」に基づき中国当局に弾圧の停止を呼び掛けてきたと述べた。「中国当局は法輪功学習者の強い意志を理解できないだろう。キリスト教徒を迫害したローマ帝国の当局者も当時、永遠の真理を追い求めるキリスト教徒のことを理解できなかったのと同じだ」
香港法輪大法学会の簡鴻章会長は、法輪功学習者らが真相を伝え、ますます多くの中国人が共産党とその関連組織から脱退したことで、中国共産党政権に対して「ノー」と言える人々が増えた。
簡会長によると、香港では、中国共産党の指示を受けた無法者らが、頻繁に法輪功学習者の真相を伝える活動を妨害している。しかし、無法者の妨害を見た中国本土からの観光客は「どんどん、共産党からの脱退を選んだ」という。
簡会長は「正義を守る中国人が増えれば増えるほど、法輪功学習者への迫害が終わりに近づく」と述べた。
「法輪功の友」のアラン・アドラー会長は、「世界各国の人々と政府は中国当局の宣伝に騙された。法輪功学習者の草の根活動を通じて、世界各国の人々が迫害の実態を知った。各国の人々は非暴力的な方法で真相を伝え続ける法輪功学習者を支持するようになった」と述べた。
一方、「法輪功迫害追跡国際組織(WTOIFG)」スポークスマンの汪志遠氏は、中国国内では、法輪功学習者への迫害と強制臓器摘出がいまだに続いていると話した。また汪氏によると、WTOIFGは、法輪功学習者への迫害に関与したとして、すでに8万人以上をリストアップした。WTOIFGは、迫害に関与した中国当局の高官や各レベルの幹部を追跡し、海外に隠した資産状況や海外に逃亡した家族らの状況を監視している。
汪氏は、法輪功学習者への迫害は「反人類罪」とジェノサイドにあたり、迫害に関わった中国当局の高官らに対して「一日も早く自首するよう希望する」と述べた。
台湾大学報道研究所の張錦華氏は、大紀元時報が『共産党についての九つの論評』を発表して以降、世界各国は中国共産党政権による世界経済の秩序、学術の自由、報道の自由、信教の自由への危害を認識することができたとした。「多くの国の政府は今、中国当局に強硬姿勢を示している。今後も、世界各国のより多くの人々に中国共産党の本質を伝えるべきだ」と述べた。
台湾法輪功人権弁護士団スポークスマンの朱婉琪氏によると、法輪功学習者が展開する江沢民元国家主席の刑事責任追及を求める署名運動では、現在世界34カ国から303万人の署名を集めた。
集会後、世界各国の法輪功学習者がそれぞれの民族衣装を身に着け、ニューヨーク市のタイムズスクエアなどの主要観光スポットを通過した。多くの市民や観光客が足を止め、パレードを眺めた。
北欧スウェーデンの法輪功学習者、ソフィア・ドルベモ(Sofia Drevemo)さんは、法輪功を学習し始めてから、どんな困難にも打ち勝っていける自信を持つようになったと話した。
南米アルゼンチン・ブエノスアイレス出身の法輪功学習者、フランシスコ・ラ・ルサ(Francisco La Russa)さんは、伝統民族衣装を身に着け、パレードに参加した。ラ・ルサさんは2012年、法輪功を学習し始めて1カ月後、長年悩まされていた腰痛が治ったと紹介した。法輪功の主要書籍、『転法輪』を読んだ後、ラ・ルサさんは真・善・忍に基づき、よりよい人間になるために、生活において自身に厳しく要求するようなった。
ノルウェー出身のペダー・ギアーツェン(Peder Giertsen)さんは1999年から法輪功を学習し始めた。修煉開始から、「難しいかもしれないが、でも他人に対してより親切にするようになり、相手のことを考えてあげられるようになった」と話した。
カナダのマギル大学で数学とコンピューター・サイエンスを専攻する学生、オリビエ・グリーニエ=ルブーフ(Olivier Grenier=Leboeuf)さんは、2年前から法輪功を修煉し始めた。修煉後、好きだったビデオゲームなどをやめたという。「今、心がとても清らかだ」
(翻訳編集・張哲)
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