[16日 ロイター] – 米証券取引委員会(SEC)は16日、中国のカフェチェーン大手・ラッキンコーヒー(瑞幸珈琲)が2019年の売上高を「意図的かつ大幅に」水増しし、最終赤字を過少報告したと指摘された問題で、1億8000万ドルを和解金として支払うことに合意したと発表した。
中国版スターバックスと称されるラッキンは今春、2019年の売上高の大半が幹部らによって水増しされていたと発表。これが株価の急落を招き、中国の証券当局とSECは調査に着手した。6月には米ナスダックが同社の上場廃止を決定した。
SECは調査の結果、ラッキンが「2019年の決算開示資料で意図的かつ大幅に売上高と経費を水増しし、最終損失を大幅に過少報告した」ことが判明したと説明。SECによると、ラッキンはこれらの疑惑を認めても否定してもいない。
SEC執行部門のディレクター、ステファニー・アバキアン氏は文書で、米市場向けに証券を発行する主体は「本拠地がどこであろうとも投資家に虚偽あるいは誤解を与える情報を提供すべきでない」と強調。
外国の発行主体や企業幹部に米国の発行主体や個人と同程度の責任を負わせるにはSECの権限上の課題があるが、今後も「利用可能な資源をフル活用し」外国の発行主体による米証券法違反から投資家を守ると述べた。
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