目・脳・骨をサポート! ほうれん草の驚くべき健康パワー7選

ほうれん草は、必須ビタミンやミネラル、植物化合物、そして生理活性物質が豊富なスーパーフードとして知られています。この万能な葉物野菜は、目の健康を保ち、脳の働きをサポートし、骨を丈夫にするといった健康効果をもたらし、心血管疾患や特定のがんのリスクを低減する効果もあります。

濃緑色の葉野菜は健康に欠かせない食品ですが、多くの人の食事に不足しています。中でも、ほうれん草は栄養価の高さから特に人気があります。ほうれん草は、ベータカロテン(ビタミンA)や葉酸が豊富で、ビタミンC、カルシウム、鉄分、リン、ナトリウム、カリウムなども多く含まれています。強力な抗酸化作用を持つ食品でもあります。
 

ほうれん草の健康効果

1. 視機能を守り、白内障や加齢黄斑変性症を予防

ほうれん草には、ルテインやゼアキサンチンといった目の健康維持に欠かせないカロテノイドが多く含まれています。これらの成分は、白内障や加齢黄斑変性症の予防に役立つことが知られています。

2000年にアメリカ臨床栄養学会誌に発表された研究では、ほうれん草、ブロッコリー、卵などルテインを多く含む食品を摂取することで、白内障の発症リスクが20%、加齢黄斑変性症が40%減少することが示されました。ただし、栄養と食事のアカデミー誌の研究によと、ルテインやゼアキサンチンの吸収には脂肪が必要なため、オリーブオイルやアボカドを一緒に摂ることが推奨されています。

2. 脳の健康を守り、認知機能低下を遅らせる

ほうれん草に含まれるマグネシウム、ルテイン、葉酸、ベータカロテン、クロロフィルキノンは、脳の健康を支える働きがあります。

2023年にヨーロピアン・ジャーナル・オブ・ニュートリション誌で発表された報告では、マグネシウムの摂取量が多い人は脳の健康が良好であることが確認されました。また、2018年に神経学誌に掲載された研究では、ほうれん草のような葉野菜を毎日摂取することで、高齢期の認知機能低下を遅らせる効果があるとされています。

3. 血圧を下げ、心血管疾患を予防

ほうれん草は硝酸塩を多く含み、これが一酸化窒素の生成を促し、血管機能を改善して血圧を下げる効果があります。2012年に医学誌「フリーラジカル生物学と医学」に発表された研究では、ほうれん草の摂取が心血管の健康を向上させることが示されました。

2005年にExperimental Neurology誌に掲載された研究によれば、ほうれん草を長期的に食べることで、虚血(血流不足)や再灌流(血流再開)による細胞死(アポトーシス)、および脳梗塞を減らす効果があることが明らかになりました。

4. がんを予防

2010年のBioactive Foods in Promoting Health誌に掲載された研究では、ほうれん草はテストされた緑黄色野菜の中で、スルホキノボシルジグリセリドとモノガラクトシルジグリセリド(糖脂質の2種類)に含まれる濃度が最も高いことが判明しました。ホウレンソウから抽出されたグリコスフィンゴ脂質は、経口摂取すると哺乳類の複製ポリメラーゼの活性を阻害し、人間のがん細胞の増殖を抑制する効果があるとされています。

5. 肥満を予防 ダイエットにもピッタリ

2019年にJournal of Functional Foods誌に発表された研究では、ホウレンソウに含まれる「クロロフィル」という成分は、腸内環境を整え、マウスの高脂肪食誘導性肥満を予防する効果があることが示されました。

6. 骨粗しょう症を予防

ほうれん草には、ビタミンKやカルシウム、ビタミンDが豊富に含まれており、これらが骨の健康を保ち、骨粗しょう症を予防します。

7. 肌の老化を予防

ほうれん草にはビタミンA、C、E、Kが含まれているため、健康な肌を維持するのに不可欠です。

2021年のIEEE国際会議で発表された研究では、赤ほうれん草の抽エキスが肌の老化を著しく抑制する効果が確認されました。

ほうれん草を日々の食事に取り入れることで、これらの健康効果をぜひ実感してください。



『ほうれん草』は、肝を養い、血を補い、腸を潤し、便秘を解消する西洋野菜の王

「ほうれん草は鉄分補給には効果がない」という否定的な意見もあります。中国の伝統医学(中医学)からこの疑問に答えましょう。

Lisa Bian