香港駐留の中国軍、デモ鎮圧訓練の動画公開 心理戦展開か

中国軍香港駐留部隊は7月31日、ソーシャル・メディア上で、テロ事件や暴動を想定した鎮圧訓練を紹介する宣伝動画を公開した。また同日、同部隊の司令官が香港デモについて「絶対に容認できない」と軍の出動を示唆し、抗議行動を続ける香港市民に威嚇した。時事評論家は中国軍が鎮圧に乗り出せば、今後国際社会から厳しい制裁を受けるため、中国当局にとって「自殺に等しい」措置だと指摘した。
2019/08/02

〈香港デモ〉来週に大規模なスト実施か「自由は仕事より大事」

香港市民はこのほど、「逃亡犯条例」改正案をめぐって、インターネット上で、8月5日の集団ストライキと抗議集会に参加するよう呼び掛けた。30日朝、一部の市民は、地下鉄の運行を妨げ、「非協力運動」を行った。抗議行動は今後さらに拡大するとみられる。
2019/07/31

〈香港デモ〉中国出先機関を再包囲、「怒りの矛先を中国共産党政権へ」

香港市民は、「逃亡犯条例」改正案の完全撤回などを求めて、週末の土曜日に中国本土に隣接する新界地区の元朗と、日曜日に香港島の中環(セントラル)と西環(サイワン)でそれぞれ抗議デモを行った。日曜日夜、市民らは西環にある中国共産党の出先機関、「中央政府駐香港連絡弁公室(以下、中連弁)」の庁舎前に再集結し、抗議活動を行った。警察当局はこの2日間、抗議者に催涙弾、ゴム弾、スポンジ弾などを放ち、強制排除を行った。
2019/07/29

中国国防省、駐留軍の出動を示唆 香港市民をけん制か

香港情勢が緊迫する中、中国国防相の呉謙報道官は24日の記者会見で、香港政府の要請があれば、中国軍の香港駐留部隊が出動することが可能だと示唆した。1989年6月中国当局が民主化を求める学生を武力鎮圧した、いわゆる天安門事件が再び香港で起きるのかとの懸念が広がっている
2019/07/26

〈香港問題〉米議会委員会 中国軍駐留部隊の出動を批判、公務員ら政府に抗議

大統領は、前日香港市民43万人が参加した抗議デモや、市民らが暴力団メンバーとみられる白いTシャツを着た集団に襲撃されたことについて、記者から聞かれた際、「中国当局が制止しようとすれば止めることができるだろう」と述べ、中国の習近平国家主席に対して「正しい行動に出ることを希望している」と呼び掛けた。
2019/07/26

<香港デモ>「若者の教育に棒で叩いても良い」発言の香港紙副社長が辞任

香港紙・香港経済日報の石鏡泉・副社長(71)は20日、「逃亡犯条例」改正案を抗議する若者を批判し、「子どもを教育するのに」、籐(とう)のつると水管(鉄のパイプ)を使って叩いてもいいと話したことが波紋を広げている。このほど、香港市民は香港経済日報集団の発行物に対して不買運動を起こした。同社の社員ら700人も署名活動し、石副社長に対して発言の撤回を求めた。23日、同社は石氏の辞任を発表した。
2019/07/25

香港条例改正案、43万人が再抗議、「白い服の集団」が市民を襲撃

香港では21日、市民らは「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求めて、再び大規模な抗議デモを行った。主催側の民間人権陣線(民陣)によると、約43万人の市民が参加した。同日夜、香港警察当局は、幹線道路を占拠する若者らに対して、催涙弾やゴム弾などを発射して強制排除した。また、一部の市民は暴力団の組員とみられる人らに襲撃された。少なくとも36人が負傷したと伝えられた。
2019/07/22

拡大する香港デモ  本土境界付近で展開 波及効果を期待

香港では「逃亡犯条例」改正案反対派(以下、反対派)が新たな動きを見せている。先週末、大陸からの観光客が多い地域でデモ活動を行い、簡体字(中国大陸で使われる文字)のビラを配布し演説を行った。
2019/07/15

蘋果日報創業者、米副大統領らと面会 香港デモで支援求む

香港では容疑者引き渡し条例改正案をめぐり、抗議運動が続いている。メディア事業家で民主主義活動家の黎智英(ジミー・ライ)氏は8日、米ワシントンでマイク・ペンス副大統領やポンペオ長官、ボルトン安全保障担当らと会談。香港は自由と民主の危機にあると説明し、米国の支援を求めた。
2019/07/12

ポカリスエット香港法人、デモ批判のテレビ局でCM放送を中止

大塚ホールディングスの香港法人はこのほど、香港市民の呼び掛けに応じ、地元テレビ局、無線電視(TVB)に流しているスポーツ飲料「ポカリスエット(中国語は宝砿力水特)」のコマーシャル(CM)を取りやめると決定した。米ラジオ・フリー・アジア(RFA)が10日報じた。
2019/07/11

香港歌手デニス・ホー、国連でスピーチ「中国を人権理事会から外して」

香港の有名な歌手で民主主義の活動家・何韻詩(デニス・ホー)氏は7月9日、スイスのジュネーブで開かれた国連人権理事会に出席し、香港において中国共産党政権が暴力を伴う抑圧を強めているとして、中国を人権理事会メンバーから除名するよう主張した。中国代表団は、何氏の2分間のスピーチ中に2度停止を求めたが、委員長が継続を許可した。
2019/07/10

香港デモ、立法会占拠は「当局の罠」との疑い

香港では1日夜、一部の市民が犯罪容疑者の中国本土移送をできるようにする「逃亡犯条例」改正案の撤回を求めて立法会(議会)の前で抗議活動を行った後、立法会の庁舎のガラスを割って議場に突入し占拠した。しかし、抗議者らが突入する前、立法会の警備に当たっていた警官隊全員が突如建物から撤退したなど3つの事象から、香港警察当局が意図的に抗議者に占拠させたという疑いが持たされている。
2019/07/03

【写真】香港返還22周年、市民55万人デモ行進 終了後ゴミ拾いの姿も

中国返還22周年を迎えた1日、香港では民主派団体が主催した恒例のデモ行進に約55万人の市民が参加した。返還後の最大規模となった。一方で、一部の抗議者は同日夜、犯罪容疑者の中国本土移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全な撤回や行政長官の辞任などを求めて、一部の市民は立法会(議会)の建物に突入し占拠した。抗議者らは立法会の壁などで、「逃亡犯条例改正案反対(反送中)」、「真の普通選挙をせよ」などのスローガンを書いた。
2019/07/02

【写真】香港市民 返還22周年記念式典で抗議、警察当局が催涙スプレー噴射

香港政府は現地時間1日午前8時、英国から香港が中国に返還されて22周年を記念し、香港島中心部にある金紫荊広場で、中国当局の旗と香港特別行政区旗を掲揚する式典を開催した。香港市民は同日未明から、犯罪容疑者の中国本土への移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求めて、式典会場の近くで集まり、幹線道路を占拠した。市民らを排除するために、香港政府が午前7時半ごろ、警官隊を出動させた。警官隊とデモ隊が衝突した。
2019/07/01

香港市民、国際紙広告キャンペーンで8900万円調達、大阪G20に向け条例撤廃主張

中国本土への犯罪者引き渡し条約「逃犯条例」改正案に反対する香港市民は、国際的な新聞に一面の新聞広告を掲載し、G20の各国首脳に香港の自由の危機に対処するよう呼びかける。
2019/06/27

香港、台湾への移住者増加 自由失う懸念

香港で、じわじわと失われつつある民主主義と自由世界。これらを求めて、最近、台湾へ移住する台湾市民が増えているという。
2019/06/21

<香港デモ>大学生ら政府機関前で座り込み開始

香港各大学の学生会は20日夜合同記者会見を行い、香港政府が同日午後5時までに、容疑者の中国国内移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案の撤回などの要求に応じなかったとして、21日午前7時から、政府機関の前で抗議活動を行うと発表した。学生会らは、学生らに対して21日政府機関を包囲し、平和に集会を行おうと呼び掛けた。
2019/06/21

香港民主派団体、「撤回しなければデモ再開」 逃亡犯条例改正案で

香港政府トップの林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は18日の記者会見で、犯罪容疑者の中国本土移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案について、「社会の対立が解消されない限り、改正の手続きを再開しない」と改正案審議の延期を再び言及した。長官は香港の混乱状況を招いたことに「謝罪する」と述べた。一方、各大学の学生会などは、政府が依然に改正案の撤回を拒んでいると批判、政府が現地時間20日午後5時まで、撤回を明言しなければ、21日に政府機関などの前で抗議活動を再開すると発表した。
2019/06/20

条例改正案で揺れる香港情勢 富豪らが資産を海外移転

香港市民は16日、中国国内に犯罪容疑者を引き渡すのを可能にする「逃亡犯条例」改正案の完全撤回を求めて、9日続き大規模な抗議デモを行った。香港政府が依然として、改正案の審議を延期するものの、撤回しない姿勢を示している。情勢が不透明であるなかで、香港の富裕層が次々と資産を海外に移し出していることが報じられた。
2019/06/17

<香港デモ>「完全撤回」求め再びデモ 参加者200万人と主催者発表

香港で拘束された犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案をめぐって、民主派団体は16日、再びデモを開催した。主催者の民間人権陣線は参加者数を約200万人と発表し、先週末の103万人を大幅上回った。警察側はピーク時33.8万人と発表。
2019/06/17

香港行政長官、「逃亡犯条例」の延期発表 撤回は否定

香港政府は、香港の容疑者を中国本土への送致を認める「逃犯条例」改正案の審議の延期を発表した。
2019/06/15

香港デモ、取材陣に催涙弾 警察の会見に記者らヘルメット着用で抗議

国際社会では、12日香港警察当局が「逃亡犯条例」改正案をめぐる抗議デモの参加者を武力鎮圧したことに関して、批判の声が高まっている。国際人権団体は、警備隊が抗議者の頭部や眼部を狙ってゴム弾などを発射したのは国際法に違反したと指摘した。
2019/06/15

香港の逃亡犯条例改正案、行政長官顧問「審議継続は困難」

[香港 14日 ロイター] - 中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案を巡って、香港政府トップの林鄭月娥行政長官の主要な顧問の1人で行政会議メンバーの陳智思氏は14日、反対の強さを踏まえると、改正案の審議を続けるべきだとは思わないと述べた。ケーブルTVでコメントした。 香港では今週、若者らを中心に改正案に反対するデモが激化。デモの主催団体は、週末も抗議活動の実施を呼びかけている
2019/06/14 Reuters

米上院議員、香港の自治権検証を義務付ける法案を提出

[ワシントン 13日 ロイター] - 米上院の超党派議員は13日、香港で「逃亡犯条例」改正案を巡る大規模なデモが起きたことを受けて、国務省に香港の自治権の検証を義務付ける法案を提出した。 米国は1992年制定の米国・香港政策法に基づき、香港に優遇措置を適用しているが、法案が成立すれば、優遇措置の継続が妥当かどうかを判断するため、国務省が香港の自治権の状況を毎年検証することになる。 法案を提出
2019/06/14 Reuters

香港条例改正案、米著名投資家「可決なら香港金融市場崩壊」

米著名ヘッジファンドマネジャーで、ヘイマン・キャピタル・マネジメント創業者のカイル・バス(Kyle Bass)氏は13日、香港政府が進めている「逃亡犯条例」改正案が可決されれば、ニューヨーク・ロンドンに並ぶ世界経済金融センターとしての香港の国際的地位が損なわれ、英国の欧州連合(EU)離脱以上の悪影響が出ると警告した。
2019/06/14

香港条例改正案、中国当局「80万人支持」 ねつ造か

香港では9日と12日、犯罪容疑者を中国本土に移送できるようにする「逃亡犯条例」改正案の撤廃を求める大規模な抗議デモが発生した。香港の一部の親中メディアや中国当局が、数十万人の香港市民が改正案を支持するとの嘘の報道を行った。ソーシャルメディアの投稿では、中国当局が「支持者数」をねつ造していると明らかにした。
2019/06/14

香港デモ、中国がTelegramにサイバー攻撃か 参加者がアプリで連携

チャットアプリのTelegram(テレグラム)は12日夜、中国から大規模なサイバー攻撃を受けていると発表した。同社会長のパーヴェル・ドゥーロフ氏は、攻撃は香港で起きている大規模なデモと関連性があるとの認識を示した。デモ参加者は同アプリを使用して情報伝達している。
2019/06/13

香港と中国、条例改正巡る混乱解決できると確信=トランプ氏

[ワシントン 12日 ロイター] - 香港で中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案への大規模抗議運動が起き混乱が生じている問題について、トランプ米大統領は12日、中国と香港はこの問題を「うまく解決することができる」とコメントした。 トランプ氏はホワイトハウスで記者団に「100万もの人が集まり、これまでのデモでも特に大きかった」とコメント。「デモを行う理由は理解できる。中国と香港
2019/06/13 Reuters

香港デモ、警官隊と衝突後は小康状態 中環エリアで緊張続く

[香港 13日 ロイター] - 香港の「逃亡犯条例」改正案撤回を求める大規模デモの一部参加者が12日、立法会(議会)敷地内に突入して警官隊と激しく衝突し、負傷者が発生した。その後も数千人の人々が立法会周辺にとどまっているものの、いったん小康状態となっている。 ただ別の数千人が立法会から商業地区の中環(セントラル)エリアに後退したため、今度は同エリアで衝突が起きる可能性もあり、緊迫感は消えていない。
2019/06/13 Reuters

動画:香港市民が議会を包囲 大規模なデモ・スト呼び掛ける 審議延期へ

香港で12日、中国本土への容疑者の移送を可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対する市民が立法院(国会)周辺を埋め尽くした。主要幹線道路が占拠されるなど抗議は拡大している
2019/06/12