【独占インタビュー】焦国標助教授 中央政府が趙紫陽が重大な過ちを犯したと固執するのは

【大紀元1月23日】北京大学新聞学院助教授焦国標は22日、大紀元記者辛菲のインタビューに応じ、趙紫陽の名誉回復などの問題について語った。焦助教授は、中央政府が天安門事件で学生に同情した趙紫陽氏が重大な過ちを犯したと固執するのは賢明ではない。そうすることで、危機を緩和できないばかりか、かえって危機を積み重ねるのみだと指摘した。

焦国標助教授は去年、《中央宣伝部を討伐せよ》を発表したことで、定職処分を受け、大学院生指導教官の資格を剥奪された。昨年11月、中央宣伝部によって、焦国標、毛沢東の秘書・李鋭、作家・王怡、余傑、経済学者・茅於軾、人権派・姚立法の六人がブラックリストに上げられた。

趙紫陽の葬儀について、焦助教授は次のように語った。

ー-個人的には、天安門事件で趙紫陽が平和的な手段で政治危機事件の解決に望んだ(平和)精神を肯定することが、当局にとって一番賢明なやり方だと思います。

胡温(胡錦濤・温家宝)がこのような方法で解決することも可能だと思います。そうすれば、民衆、民主化運動家、反対派、上層部を含んだ各方面の勢力に平衡を保てるはずです。趙紫陽にとっても民衆にとっても慰めになり、趙紫陽の家族が順調に葬儀をすることもできます。

ー-趙紫陽への公正な評価はそれぞれの側にとっても一種の慰めになるし、危機を緩和させ、将来天安門事件を再評価する方向を前もって示し、中国の民主化へ道を進め、中国社会の調和と安定への希望を得られます。

ー-趙紫陽氏が重大な過ちを犯したと固執するのは賢明ではないです。そうすると、危機を緩和できないばかりか、かえって危機を積み重ねるのみで、民衆は心から納得できません。すぐ人民蜂起が起こらないとしても、すくなくとも執政者が、政治的智慧が足らず、執政能力に欠けているということになります。

ー-天安門事件をすぐ解決するのも難しく、すくなくとも時間がかかります。したがって、しばらくは天安門事件を避けて、当時趙紫陽のやり方は価値観の側面からみても、全体的にみても、高く評価すべきなので、ある程度認めなければなりません。つまり、二段階に分けて、先ず趙紫陽の名誉回復をし、さらに天安門事件の全体を名誉回復することです。

ー-現在、党内には、上から下まで、いくつかの勢力があります。趙紫陽側は被害者で、胡錦濤・温家宝は中に挟まれ、江沢民・李鵬も一種の勢力で、また_deng_小平の家族などが含まれます。これらの勢力は三日か五日内、一週間といった短時間内では皆が納得する共通の認識をもつことは難しいです。彼らの間では利害関係が一致しないし、執政者はいつも自分の安全、名誉、歴史上の地位などを考慮しますから、それぞれの勢力はこの時期に皆自分に有利な評価を勝ち取ろうとします。

ー-国内外の要望は当局に決定的な影響を与えます。それは、人間が二つの要因、即ち、自らの道義心と社会的影響力、社会の価値基準によって行動するからです。

(大紀元日本編集部)

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