中国汚職官吏の米国移住ルート

米国ニューヨークで中国汚職官吏と連絡を取るため、有る背景を持つ団体が数ヶ所で専門に移民事務所を設立し、中国国内の汚職官吏に対して、移民するための「ワンセットサービス」を提供している。彼らにグリーンカードを代行申請し、豪邸を買い、資産を転移し、中国脱出の手助けをしている。

「ワンセットサービス」とは、第一ステップとして、ある特定の中国汚職官吏だけに情報提供して、移民事務所の名義で汚職官吏と連絡を取り、第二ステップは、汚職官吏とその家族のアメリカ永住権取得を手伝い、第三ステップで、家と土地を買い資産の転移を手助けし、最後に、汚職官吏をアメリカに逃がすことである。

南方都市新聞の報道によると、ニューヨークマンハタン島から東に、世界的有名な豪邸地区がある。米国元大統領のルーズベルト、ケネディの一族、中国近代で権勢を誇った名門の宋美齢(蒋介石夫人)や、多くのハリウッド大スターなどのセレブが、次から次へとこの地に定住している。

米国雑誌『フォーブス』で2004年全米十大豪邸所在地が選ばれ、ロングアイランドが一位と三位に選ばれ、一位は7500万ドル、三位は5000万ドルとなっている。

ロングアイランドで通常価格は200万ドル以上、土地は約一万平方メートル。中流の豪邸の土地は一般に二万平方メートル、庭の中に競馬場と小型ゴルフ場を完備している。

ロングアイランドの家屋は恐ろしいほど値段が高いが、近年になり、多くの中国人が豪邸を購入している。この地で家を購入した華人の中に、中国大陸の人が毎年2%-4%の率で増加しでいる。

ニューヨークで不動産顧問をしていた張氏が驚いた事に、何百万ドルもの家屋を、中国人は現金で一括払いしたことがあり、これはアメリカ人でも非常に困難である。しかも大部分の豪邸は普段から鍵が掛かっている。年間多くでも三日間だけ滞在し、そのほかは空き家である。

ニューヨークに居る有名な華人弁護士によれば、中国人は資産転移の為に家を購入している。弁護士は「私が取り扱っているのは、実業家と中国官吏です。彼らは自分の逃げ道を作るため資金をアメリカに転移し、その最も良い方法として、豪邸を現金で購入しています。法律に保障され収入も合法的に処理できます」と話している。

最も典型的な例は、国内で騒がれた逝江省建設庁副庁長楊秀珠の汚職事件。情報によると、1996年、楊秀珠は親戚と友達の紹介により数百万ドルを使ってマンハタンの繁華街に五階建てのビルを購入し、賃貸を主にしている、楊本人は賃貸料をもらっていた。

記者は先日、独りでこれらの移民事務所を訪ね、秘密裏に探った。聞いた話に寄れば、記者が身分証を作りたいと話すと、事務所の職員は意気揚々と「合法的な身分を作ることは言うまでもなく、中国で処罰を受けている党員や今服務中の役人さえも米国務院と政府ルートにより、政治犯また服役中重病という口実で一時出所するなどができる。身分が合法的かどうかに関わらず、偽造した材料と証明書で銀行口座まで作ることができる。

事務所の職員は「私たちの移民事務所はアメリカ国務院領事司、アジア太平洋局中国科と人権事務所、及び米国国会関係議員らと良い関係を持っている。よく〝線香をあげる(賄賂を贈っている)〝のです。もし楊秀珠が私たちの所へ相談していればこんな事にはならなかったでしょう」と笑って言った。

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