ピューリッツァー受賞者が中国での法輪功報道の経験を語った
【大紀元4月4日】(大紀元ミズーリ記者報道)3月30日の午後、前『ウォールストリートジャーナル』在北京記者主任を勤めるピューリッツァー受賞者のIan Johnson(イアン・ジョンソン氏)は、ミズーリ大学新聞学院で、中国での法輪功報道の経験を語った。
演説の現場(大紀元)
現に『ウォールストリートジャーナル』在ドイツの編集部長を担当するイアン・ジョンソン氏は、かつて中国に勤務した7年の間に行った法輪功問題に対する報道が、2001年のピューリッツァー賞を受賞する契機となった。彼は著作『野草(Wild Grass)』の中で、3人の庶民階級の中国人が、自分たちの基本権益を擁護するために、いかに立ち上がって、そして迫害されたかという経緯を書いた。
89年の天安門事件以来の最大規模な弾圧事件とされる法輪功に対する弾圧について、法輪功は清朝を破滅に導いた太平天国のような民衆を扇動する宗教的運動として、弾圧を支持する観点も存在する。それに対して、イアン・ジョンソン氏は、法輪功は一種の非政治・非暴力の精神運動であり、清朝が破滅したのは宗教団体のためではなく、政府自体に問題があり、法輪功問題は却って中国政府の脆弱さを露にしたのだと指摘した。
特定の組織を持たない法輪功学習者に対する洗脳問題について、ジョンソン氏は、中共建国以来、労働教養制度及び洗脳制度は、一つの伝統的な、正統化された制度として、今日なお中国に広く遍在することが大きな問題であると強調した。
中国の法輪功学習者に対する統制が以前よりも厳しくなったため、国外の記者による報道がさらに難しくなり、中国大陸による法輪功への如実な報道はほとんど見られないのが現状である、とジョンソン氏はいう。
Ian Johnson氏は聴衆のために新しく発行された『野草』に署名する(大紀元)