イギリス人気シェフ、既成食品に反対

【大紀元日本5月15日】イギリスの有名シェフ、ジェミー・オリバーは「有名シェフジェミー」と呼ばれ、国民に親しまれている。彼が爆発的な人気を得たのは、小中学校で起こした「既成食品反対運動」である。

イギリスの児童の肥満率は6歳の10%が15歳の15%になっており、専門家はその原因が学校の給食にあると言っている。イギリスの小中学生は毎日学校の給食を食べており、これまで、学校の食堂は既成の食品を温めて学生に提供していた。ジェミーはこれを「ごみ」と呼んで、痛烈に批判している。このような食事にコレストロールや糖分、塩分が高いだけでなく、防腐剤も入っており、学生に向いていないと彼は言っている。また、現在小中学生一人当たりの給食代は35ボンドから45ボンドであり、囚人の食事代の四分の一しかなく、児童らの栄養を考える場合、この費用を倍増しなければいけないと指摘している。

ジェミーのこの運動はイギリスのマスコミの支持を得て、「ジェミーの給食」というシリーズ番組が放送された。番組の中で、ジェミーはハンバーガやポテトフライなどをやめ、新鮮な材料で作られた料理を食べるようと視聴者に力説した。この番組を見た成人の28%は営業に気を配るようになり、オーガニックの食品も爆発的に売れている。

ジェミーは8歳のとき、父親が経営するレストランの厨房で手伝い、11歳のとき、食材を切る技術は既にベテランコック並みのレベルに達していた。14歳のときに、コックの二級免許を取得し、百種類以上の料理を作ることができるようになった。23歳のときにイギリスBBCテレビの料理番組に出演し、高い視聴率を収めた。番組の中で、彼はできるだけ食材そのものの味を生かし、調味料の使用を最小限に抑える料理法を紹介した。

今、ジェミー・オリバーは料理界の寵児であり、最も人気のある司会者になったほか、五冊の料理本が250万冊も売れ、経営するレストランも去年500万ボンドの利益があった。「時の人」という雑誌は彼を「最もセクシーなコック」と名づけた。

(大紀元総合報道)

関連記事
超加工食品を多く摂る人は、不眠リスクが53%も高まる?睡眠ホルモンを妨げる仕組みや栄養不足との関係、改善のために今日からできる食事の工夫を解説。
クッション性の高い靴は一見快適ですが、長時間履き続けることで足の感覚が鈍り、怪我や認知機能の低下リスクも。専門家が語る、靴選びの落とし穴と対策とは。
5月5日の「こどもの日」と中国の「端午節」は共通の歴史と五行のエネルギーに基づく行事です。自然の力を活かして、家族で健康と成長を祈る方法を学びましょう。
60万人以上のデータを分析した研究で、孤独を感じている人は認知症の発症リスクが31%高いと判明。孤独は脳に深刻な影響を及ぼします。
春から初夏の季節にぴったりの養生料理「梅干しと大根の豚バラ煮」をご紹介。肝を整え、胃腸をサポートし、体内の気の流れをスムーズにして心身をリフレッシュします。