中国官僚の不倫事情、南京市は報告書提示を要求

【大紀元日本5月25日】官僚腐敗汚職への対策として、すべての政府官僚は必ず各自の不倫状況を書面の報告書として提示するように、中国の南京市当局は新しい行政規定として施行するに至った。報道によると、腐敗や汚職のために有罪と判決された官僚のうち、95%は不倫事情があるという。

VOA(「アメリカの声」ラジオ)の5月20日の報道によると、南京市は最近公布された意見書の中で、幹部の婚姻事情に変更がある場合、必ず書面の報告書を通して提示するように規定した。この行政規定は、腐敗行為に対応した政策だと当局は話している。

この規定に対し、一般市民は「官僚に自ら私生活を報告書として提示させることは、人権侵害にあたると同時に、腐敗行為に対応する政策の幼稚さが伺われる。腐敗をなくすには官僚に対する厳密な監督が必要であり、彼らの自覚に依存するものではない」と中国国内のサイトで疑問を投げかけている。

89年の天安門事件以降、中共は一つに集中する政策を採ってきた。そのため経済改革に専念するが、政治体制改革は行われず、拝金主義道徳の喪失が日々問題視される中、汚職官吏も続出するように至ったと指摘する中国問題の専門家もいる。新華ネットも報道の中で、汚職収賄で有罪とされる官僚の中で、95%が不倫あるいはいわゆる“第二の恋人”を雇う現象が見られるとしている。

中国では、不倫の現象は、女性官僚には少ないのとは対照的に、男性の官僚には全般的に見られる傾向にある。政府の指導者幹部の不倫事情および不倫相手に関するうわさは北京や上海などで広く行き渡り、最近インターネットではさらに噂の深センの高官・李意珍が不倫相手とデートする際の盗撮した写真が掲載されることもあった。また、英国BBCの報道によると、中国当局は深セン、広州や珠海などの南方地域で102件の汚職事件を調査したところ、すべての官僚に不倫相手がいることが分かった。しかし、中国のメディアはこの種の報道を禁じられているため、中国の指導者の私生活はメディアにとって触れることのできない聖域となっているのが現状である。

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