オーストラリアでまた亡命事件、今度は国家安全局職員

【大紀元日本6月9日】公に脱党を声明し、オーストラリアで亡命申請した中国外務省職員・陳用林氏(37)に続き、元国家安全局職員が7日、メルボルンで会見し、陳用林に声援を送り、手元の資料で中共が法輪功学習者に加えた残酷な迫害を明かした。これは迫害の加害者で表立って迫害の真相を暴露した初めての人である。

カク鳳軍(32)は、かつて天津市の国内保安局に在職し、天津市の法輪功取締り本部に勤務していた。天津事件(※)の際、カク氏は法輪功学習者の逮捕に直接関わった。今年、様々な阻害を克服し、オーストラリアに出国し、亡命申請をしたが、公にマスコミに対して自分の経歴を語ったことがない。陳用林氏の勇気に啓発され、真相を語る事を決意したという。

カク氏はインタビューに対して、中共がでっち上げをもって民衆を騙し、残酷な手段で無実な法輪功学習者を迫害することに対して不満を持ったため、禁足の処罰を受け、最終的に解雇されたと述べた。オーストラリアで大紀元社説『共産党についての九つの論評』を読んだ後、中共の邪悪な本質をさらに認識するようになったという。

同時に、カク氏は「中共がオーストラリアで千名のスパイを配置した」という陳用林氏の発言が間違っておらず、「各種のスパイを合わせると、これ以上のスパイがいる」と証言した。オーストラリアに出国した後、天津の法輪功取締本部が彼を探しており、彼の口を封じるために、彼の家族を拘束したこともあるという。国内に残されている家族のことを心配しているが、陳用林氏の行動に励まされ、真相を公開する時期になったと決意したという。彼は手元にある資料が全て関係者でないと、入手できない資料であるとし、「皆さんに資料の真偽を判断してもらいたい」とその信憑性について自信を見せている。

※天津事件…1999年4月23日と24日の二日間で、天津公安局が法輪功学習者45人を不当逮捕した事件。

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