中国:国有テレビ局ジャック、詳細は公表されず

【大紀元日本7月7日】中国官報は7月4日、中央テレビなどの放送が気功集団「法輪功」により電波妨害を受けたと報道した。ジャックされた内容は「悪意に満ちた攻撃」とされているが、具体的な内容は明らかにされていない。香港法輪功は関連を否定している。

香港の衛星運営会社、中国衛星集団の子会社・亜太衛星公司(APTサテライト)は5日までに、中国で非合法とされている気功集団「法輪功」の電波妨害を受け、中国中央テレビなどの放送に影響が出たと発表した。同社は香港の警察に通報したという。同社によると、3日夜、約1時間にわたり「悪意に満ちた攻撃」を受け、中国の中央テレビ番組を含めて、12省・市をカーバーする25番組が放送中断などの障害を受けたが、電波の発信元を断定できなかったという。

中国側の非難と亜太衛星公司の指摘に対して、香港法輪功はまったく根拠がないとし、電波ジャックと法輪功の関連を否定した。法輪功情報センターのスポークスマン、シュ-・ケンガンによると、中国側が電波ジャックの内容を「法輪功内容」としたが、実際にどんな内容であるか、まったく明らかにされていないという。それは中共が法輪功弾圧に常に使用している、民衆と国際社会に、法輪功への反感と恨みを引き起こす謀略手段の一つであるのではないかとコメントした。

ジャックされ地域への取材によって、ジャックされた内容は、海外で盛んになっている中国共産党から脱退する運動に関する内容であることがわかった。大陸北西部の視聴者によると、「7月3日夜9時半頃、甘粛放送を見ていたが、突然場面が遮断され、特別な番組に切り替わった。内容は、パレードとスピーチの画面で、共産党を脱退することを祝っていました。200万人も共産党から脱退したのですね。後、共産党の高層幹部が亡命した内容もありました。最後、『共産党がない中国は新しい中国だ』という字幕が2分ほどずっと映っていました」。視聴者らは、それらの内容を見て、多少怖く感じたが、興奮したという。同視聴者によると、他の十数社の放送が午後10時まですべて遮断されたという。

中国当局の攻撃と多くの香港の中国語マスコミの批判に対して、電波ジャックは中国では報道の自由がないことの反映であり、当局の情報閉鎖を突破するトライアルであるという評論家たちの見方も少なくはない。

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