エジプト建国記念日に爆弾テロ、史上最悪に
【大紀元日本7月24日】エジプト紅海沿いのリゾート地シャルム・エル・シェイクで現地時間23日午前1時15分(日本時間同七時)、自動車連続爆発事件が起きた。現地救援組織と警察の発表によると、すでに死者88人に達し、約114人が負傷した。エジプト過去10年間で最悪の爆弾事件という。
この日は、エジプト建国53周年の記念日だが、事件発生後は全国が警戒を強化。テロ対策グループは現場に駆けつけ調査を始めた。警察側は非番も含めて全員が出動し、主要道路に検査所を設け、往来する全ての車両に対して検査を行った。
エジプト警察当局は、死者の国籍は英国、ロシア、オランダ、クウェート、サウジアラビア、カタール、エジプトを含むと発表。英国外務省より英国人の犠牲者の数は把握しているとした。
英国外務省のスポークスマンは、既に英国大使及び緊急対策グループを現場へ派遣したと発表。
エジプト警察当局は、自爆テロの可能性があるとし、今回の爆発は4件の自動車爆発を含む合計7件の爆発があり、過去10年間で最悪のテロ事件であると発表した。
目撃者の情報によれば、観光客でにぎわうナーマ・ベイ地区に23日午前1時15分ごろ、爆発が発生。爆発による振動は1.5キロメートル先のビルの窓まで伝わったという。また、ガザラ・ガーデンズ・ホテルの海に面した建物の壁は爆発により倒壊し、破片は100メートル先まで飛んだという。少なくても25人が死亡、死亡者は殆どがホテルの従業員と見られる。
ホテルの従業員から、爆弾を乗せたと見られる自動車が爆発の前に、強引にホテルの駐車場に進入しようとしたが、ホテル側に止められた。この車両は方向転換をし、まっすぐにレセプションへ向かった。間もなく爆発が起きたと証言した。
警察官の情報によれば、シャルム・エル・シェイクのオールドマーケットで起きた爆発は付近のコーヒーショップに波及し、エジプト人と思われる17人が死亡。また、3台の小型バスも火事になった。バスの中に乗客が乗車していたかは不明。
目撃者によれば、同時爆発が起きたもう一箇所がメリディアン・ホテル、他の2箇所の爆発はマリオット・ホテル及びマリナシム近辺。