脱党街宣車の放火犯を逮捕、法輪功弾圧に関連か

【大紀元日本9月5日】豪州シドニー市サリー・ヒル街で8月31日早朝、中国系男性が駐車中のワゴン車を放火しようと可燃性液体スプレーを大量に吹きかけた事件があった。容疑者は車の持ち主と友人の通報で駆けつけた警察官に現行犯逮捕された。

事件にあったワゴン車は車体に脱中国共産党のスローガンが書かれており、中共脱党運動の街宣車として使用されている。これまでにも脱党街宣車の損壊、恐喝電話、法輪功の書籍と真相を伝えるビラを盗まれるなどの被害を受けていた。所有者は法輪功の学習者であり、容疑者とはまったく面識がなく、個人的恨みによる犯行とは考えられないことから、法輪功弾圧に関連するものが裏で操っているのではないかとみられている。

事件直前の8月30日夜12時ごろ、ワゴン車の持ち主・李麒忠さんは、何者かによって車のタイヤ2本がパンクしたことに気づいた。李さんは直ちに警察局に被害届を出したが、被害届を出している間、別の2つのタイヤもパンクした。犯人が再び現れてくると確信した李さんは、友人と2人で道路沿いで張り込みをしていたところ、31日午前3時ごろ、林容疑者の犯行を目撃したため、警察に通報し、林容疑者は現行犯逮捕された。

所有者の李麒忠さんによると、この街宣車はこれまでも、車窓ガラスの損壊、タイヤのパンクなどの被害を十数回も受けたという。また恐喝電話、見知らぬ人による嫌がらせ、法輪功の書籍と真相を伝えるビラの盗難等の被害も受けてた。李さんは、林容疑者とはまったく面識がなく、個人的恨みによる犯行とは考え難いため、裏で操る黒幕が存在すると確信し

8月8日犯人がレンガで車のフロントガラスを割る犯行時の映像(大紀元)

犯人の正面を捉えた映像(大紀元)

ているという。

今年5月、豪州に政治亡命した駐シドニー中国領事館の元外交官・陳用林氏は、豪州には約1000人の中国スパイが暗躍し、彼らの一部が法輪功の海外迫害に従事している事実を暴露した。法輪功学習者の李さんが受けた一連の被害も、中国スパイによる活動の一部であるとの疑いがもたれている。

(シドニー=駱亞、梁宇)

関連記事
ルーマニアの大統領選挙が5月4日に行われ、右翼候補者のジョージ・シミオン(George Simion)氏が第一回投票で約40.6%の得票率を獲得し、リードした。
台湾中央気象局は、5日午後6時9分にマグニチュード5.5の地震が発生したと発表した。震源の深さは6.1キロ、震源地は花蓮県政府から東南東に34.9キロメートルの位置にあり、台湾東部の海域に位置している。
パキスタンは5月3日、約450キロメートルの射程を持つ「アブダリ」(Abdali)短距離地対地弾道ミサイルの試射に成功したと発表。この行動は地域の安全に対する懸念をさらに強めた。
4月28日、国際調査記者同盟(ICIJ)は共同調査報告を発表し、中共が国連ジュネーブ本部を反体制派弾圧の場に変えていることを明らかにした。最新の調査によると、中共は「非政府組織」(NGO)からの代表を国連に送り込み、中国を称賛し、国連会議を混乱させ、人権擁護者の国連との接触を妨害・威嚇し、参加者に報復を行っている。
国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が最新の越境調査報告を発表した。23カ国105人の被害者への取材を行うとともに、中共の内部文書に基づいて、中共がどのように世界各地にいる反体制派を抑圧しているかについて明らかにした。