国連首脳会議:ブッシュ大統領が自由民主を強調

【大紀元日本9月17日】9月14日、世界約170カ国の首脳が集まり、ニューヨークで国連首脳会議が開催された。開幕式で、ブッシュ米大統領が25分間の演説を行い、民主及び自由の理念を強調、各国は基本的人権を守り、国連の使命を果たすよう呼びかけた。

ブッシュ大統領は、ハリケーンに見舞われた際に援助してくれた115カ国に対し感謝の意を述べ、人々の努力により世界は希望に満ちるとし、国連創立時の初志を貫き、後世の人々が戦争に遭わないように、人々の信仰の自由及び基本的人権が尊重され、社会繁栄が促進されることを呼びかけた。

またブッシュ大統領は、反テロを強調、テロ組織の核兵器所持を防ぐため、すでに60数カ国が「テロ扇動禁止決議」を支持しており、さらに国際的決議案の採択が必要だとした。

(AFP/Getty Images)

ブッシュ大統領「全世界の人々が自由民主の理念に基づき、人としての基本権利を維持していく必要がある。過去2年間で、アフガニスタン、イラク、レバノン、パレスチナ、ウクライナ及びグルジアでは自由選挙が行われた」(AFP/Getty Images)

ブッシュ大統領は、2015年までに貧困を半減させ、子供の教育を保証し、エイズ及びマラリアの抑制に力を入れるべきだと話した。また、2000年から広がった鳥インフルエンザは、今後の人類にとって最大の脅威になる伝染病であると警告した。ブッシュ大統領は、各国間の協力を強め、疫病出現の情報をいち早くWHOに報告し、症例サンプルを提出して疫病拡散を抑制するよう呼びかけた。

ブッシュ大統領は、農産品、工業製品に対する不合理な補助及び関税をなくし、貿易障壁を撤廃すれば、15年以内に数億人の貧困脱出の助力になるとし、各国の協力を求めた。さらに、人々は言論及び信仰の自由を持つべきだと主張し、人権を踏みにじる国を国連人権委員会に参加させることは、これまで世界各国が努力した全てに対してマイナスの作用となり、国連の信用をなくすとして、加盟国に対して、それぞれの責任を果たし、人々の生命及び権利を守るよう呼びかけた。

これに対して、中共・胡錦濤総書記は、中国は社会主義の実施を継続することを会議で強調した。

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