ブッシュ大統領の訪中前、北京警察は請願者を大量逮捕

【大紀元日本11月23日】ブッシュ米大統領による北京訪問の数日前、中共当局は地方からの直訴者たちを大量逮捕し、北京で有名な維権人士(市民の権利を守る活動に従事している有志)や民主活動家らを16日から18日にかけて4日間拘禁した。大統領を乗せた車が釣魚台ホテルに進む道の両側には、請願者が現れないように約200名の警官と50台のパトカーが出動した。工事関係者らも30メーター以内に近づくことを禁じられた。

北京の南駅の近くには上訪村と呼ばれる村がある。外地から北京へ陳情にくる貧乏な請願者たちに安価な宿を提供する場所として有名になった。当局はブッシュ大統領訪中前にこの上訴村を取り壊すことを命じ、多くの請願者は普通の宿の宿泊費を払えないため、街頭や駅の休憩室で野宿するしかなかった。

17日、警察は上訴村と北京南駅を捜査し、何百人もの請願者が逮捕された。逮捕された請願者たちは馬家楼に送られ、その後各地域の警察署に渡され地元に連行された。また、同日200人余の請願者が抗議のため、北京国連人権ビルの前で座り込みを行ったが、間もなく警察に連行された。この日、警察が多くの請願者を連行したため、請願者がよく集まることで知られる最高裁判所の前は静かになった。

有名な人権派弁護士・児玉蘭さんは17日に出かけた際、警察に殴られ拘禁された。拘禁中は体罰を受け、海外のマスコミが彼女に関心を寄せたため、現在彼女はある宿泊所に拘禁されているという。

オリンピック会場建設のため、強制立ち退きで家を失った方桂秀さんは、「昨日ブッシュ大統領が北京に到着した時、私たちは皆見張られた。朝私が出かけようとしたら、二人の警官が私をぐっと引っ張り、強制的に止めた」と述べた。

北京日本大使館前で請願していた人々は間もなく警察に連行された=11月17日(大紀元)

北京国連人権ビル前で請願していた人々は間もなく警察に連行された=11月17日(大紀元)

取り壊された陳情村(大紀元)

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