中国解放軍、核攻撃発言の朱成虎少将を処分

 【大紀元日本12月24日】中国人民解放軍はこのほど、台湾情勢に米国が軍事介入すれば中国は米国に対して核攻撃する用意があると発言したことで、国防大学防務学院院長・朱成虎少将に「行政記過」(過失を記録に残す)の処分を下したという。ロイター通信が伝えた。

 同通信によると、朱少将は「行政記過」の処分を受け、一年間昇進することができないという。報道は情報筋の話を引用し、「問題のある発言をしたが、処分を重くすると、米国に弱腰と思われてしまう」と当局の見解を紹介した。「行政記過」は五段階処分の中の2番目に軽い処分であるという。

 朱少将は今年7月、台海紛争が発生した際、米国が軍事介入すれば、中国は米国に対して核攻撃する用意があり、西安から東の都市が壊滅してもかまわないと発言、国際社会に大きな波紋を広げた。直後、中国外交部は朱少将の発言が「中国政府の立場を表すものではない」とのコメントを出した。

 朱少将のほか、中国解放軍の熊光楷副総参謀長も対米核攻撃について公の場で言及した。熊副総参謀長は1995年にも、台湾問題の中で核武器を使用する可能性があると述べ、「台北より、ロサンゼルスを心配したほうが良い」と発言した。香港紙は先日、66歳の熊副参謀長は正式に軍籍を離れたと報じた。

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