中国獣医学専門家:鳥インフルエンザは地域性伝染病に定着

【大紀元日本6月9日】中国工程学院の院士(「院士」、中共政権が国内各分野のトップ研究者に与える称号)で、中国予防獣医医学の第一人者である劉秀梵氏(揚州大学獣医学教授)は5日、中国工程院の学術報告会の席で、H5N1型高病原性鳥インフルエンザは、中国国内の広範囲で感染が発生、一部の地区ではすでに地域性伝染病となり、短期間での根絶は困難だとの見解を示した。

香港紙「文匯報」の報道では、劉秀梵教授の発言を引用し、H5N1という鳥インフルエンザウイルスの突然変異はすでに発生し、あるいは進行している。鳥類での感染範囲が拡大し、毒性が強まり、伝染経路も変化した可能性があると伝えた。

劉秀梵教授は、中国での鳥インフルエンザの感染拡大防止の対策は主にワクチンの注射であり、撲滅の策略を取っていないと指摘、H5N1型高病原性鳥インフルエンザの根絶計画を実施するのは非常に困難で、一部の地区において、すでに地域性伝染病と定着し、短期間での根絶は困難だと示した。

同教授は鳥インフルエンザ対策として、短期の予防計画と中長期の制御と根絶計画を制定するよう中共政権に提議し、「短期の予防計画の目標は発病を減らし、損失を抑え、ウィルス持ちの動物の数を減少させることであり、中長期の制御と根絶計画の目標は、計画的に措置を取り、段階的に高病原性鳥インフルエンザの各地域で撲滅し、最後は全国範囲で根絶できる」と説明した。

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