王記者、告発を制止しようとしたCCTV記者を訴える考え

【大紀元日本6月24日】ホワイトハウスで行われた胡錦濤・中共総書記の歓迎式典(4月20日)で、胡総書記とブッシュ大統領に対して、中共当局が法輪功学習者を対象とした臓器狩りの虐殺行為を大声で告発したことで、中共指導者に対する騒乱の罪の訴訟は6月21日、米検察側が王記者の提訴を取り下げたことで決着を見た。王記者は、この残虐な臓器狩りについてメディアをはじめ国際社会にさらなる関心を寄せるよう呼びかけており、この告発の重要性を鑑みれば、歓迎式典での告発の際、王記者の口を塞ごうとした中共中央テレビ(CCTV)の記者の行為は許しがたいとし、訴える考えを示した。

関係者らは、同件の訴訟が国際社会で長引くことで、法輪功学習者を対象にした臓器狩りがさらに国際社会および中国国内で暴露されることを中共は恐れていることから、米政府に対して圧力をかけ、同件が3度も審議延期されたのだと分析している。

王記者は、「自分の行動が重要ではなく、同迫害の背景および迫害の残虐さは国際社会の関心が必要である」と述べ、中国の経済発展だけでは、中共の道徳を高めることも、中共の邪悪な本性を変えることもできないと指摘した。

王記者は、これまでAP通信社、CNN、ワシントン・ポスト、新唐人、Voice of America放送局、ラジオ自由アジア放送局を含む100近くのメディアの取材を受け、すでに各国政府および関係組織の強い関心が寄せられていることに言及し、ワシントン地区から十数人の法輪功学習者も法廷まで駆けつけ、王記者を応援し、国際社会へ中国で起きている法輪功学習者を対象とした残虐な臓器狩りに関心をよせるよう呼び掛けた。

また、王記者は胡総書記とブッシュ大統領へ呼び掛けた当時、王氏の口を手で塞ごうとした隣にいた中共中央テレビ局(CCTV)の記者を訴える考えを示した。王記者は、中共当局が現在、法輪功学習者に対して絶滅的な迫害政策を中止させ、特に、法輪功学習者を対象とした臓器狩りの犯罪にかかわっている、この呼びかけに、CCTVの記者が王記者の口を塞ごうとする行動は許しがたいであると強調した。

関連記事
米下院は5日、「法輪功保護法案」を全会一致で可決。中共の国家主導の法輪功学習者などに対する強制臓器摘出行為の阻止、また中国国内でそうした行為に関与・協力した人物に対する制裁を求める内容となっている。
中国の大学院生が病院内で行われている臓器狩りを調査していたが、告発直前に謎の転落死。遺された録音が子どもをターゲットにした臓器狩りの闇を暴き、波紋が広がった
世界各国の映画祭で絶賛されながらも、中国共産党政権の影響力により配給や上映を阻まれた衝撃のドキュメンタリー映画『国家の臓器(State Organs)』が、3月26日に東京・文京区シビックホールで上映された。観客からは、中共による臓器狩りについて「ホロコースト2.0ではないか」と中共による人権侵害に義憤の声を上げる場面もあった。
ドキュメンタリー映画『国家の臓器』が東京で初上映。中国の臓器摘出問題を6年取材した作品に、識者らが支持を表明。
中国共産党による強制的な臓器摘出の実態が明らかに。世界各国が規制強化を進め、国際社会の関心が高まっています。