香港紙:中共党内、次期交代の権力争奪戦が展開

【大紀元日本7月8日】香港「東方日報」5日付報道によると、来年秋に開催される中国共産党第十七回全国代表大会に向け、中共内部では各級党委員の次期交代の動きが始まっている。胡錦濤総書記が率いるグループが、党内の権力を固めるために大型人事変動は進めており、外界から強い関心を引き寄せているという。

 報道によると、今夏はここ2年ほど中止されていた中共指導層による北戴河会議が開催される予定。同会議では来年秋に開催される中国共産党第十七回全国大会に向けての人事が話し合われるものとみられる。

また、ここ2ヶ月間、陜西、重慶、チベット、新疆、甘粛および国家発展改正委員会、司法部等省級高官らの人事異動が行われたことから、平静な日常政務の裏で、第十七回全国大会における新しい省級幹部らの席取り合戦がすでに水面下で激しく進行しているという。

また、最近北京、天津地方の軍幹部が汚職容疑で失脚したことも、党内勢力の対決および折衷、妥協と無関係ではないだろう。

「東方日報」は、これまでの中共の歴史および体制の本質から見て、胡総書記による執政の最初の5年間は単なる引継ぎ、平衡時期および根回しの時期であり、「十七回全人代」と標識される今後5年間に、権力を固めるだろうと分析している。

関連記事
「孔子学院?新華社?こんなものはもう退屈だろう。中国が本当に世界的なソフトパワー拡大には、モバイルゲームに焦点を当てるべきだ」中国国内メディアは最近、100億米ドル規模に達している中国ゲームの影響力の高まりに自信を見せている。当局は、ゲームコンテンツを通じて中国文化の浸透工作や、親共産主義人物の人気獲得を促進したりしている。
日本料理の「五味五色」が生む健康の秘密。陰陽五行に基づく養生観が、日本人の長寿とバランスの取れた食文化を支えています。
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。