在外中国人、民主中国の青写真を構築開始

【大紀元日本8月16日】米国、オーストラリア、欧州などで滞在する中国人が先月、米ワシントンで、民主中国の青写真を構築する組織「未来中国論壇」の設立を正式発表した。「天下の興亡は一人一人の責任」と「中国の未来設計」を設立趣旨とし、「中国共産党(中共)の解体」過程の中、多くの中国人有識者らを呼び寄せ、憲法、臨時政府の人選、国家管理政策などの民主中国の青写真を共同構築して行くという。

発起人の一人、伍凡氏(米国在住)によると、「未来中国論壇」はすでに3通の公告を出しており、中共をどう解体していくか、それまでの過程における立場、観点および政策を表明し、中国人民の提案および意見を受け入れながら、修正を行っていくという。特に、第3通の公告は、中共軍部にいる一部のクーデターを図っている将領と兵士を代表する中共「軍部内の声」をまとめたものであり、クーデターが起きた際に中国と世界に公表するものという。

「未来中国論壇」のメンバー、北京元大学、貴州大学の法学教授・袁紅氷氏(オーストラリア在住)および郭国汀弁護士(カナダに在住)が、中共「軍部内の声」よりの提案・意見を参照しながら、『未来中国憲法綱領』の作成を担当している。

袁・郭両氏のほか、中国人ベテラン記者、元新華社駐パリ特派員、フランス国際ラジオ放送局中国語部主任の呉葆璋氏も「未来中国論壇」の新聞メディアの自由部門の責任者となった。

中国大陸で当局の圧力に屈せずに人権擁護活動を行っている人権弁護士・高智晟氏は、「未来中国論壇」の発起人たちは、前人未到の歴史的役割を担っていると高く評価した。高弁護士は、『未来中国憲法綱領』の作成について、未来の民主中国構築過程を開始段階として進めてゆくとの見解を示し、未来中国の青写真を中国人に知らせるべきだと主張した。

「未来中国論壇」は現在、公式のホームページ(www.futurechinaforum.org)で、全世界の華人に対して、中国大陸では何時でも事変の発生の可能性があるとし、大陸の政治経済の情勢に強く関心を寄せるよう呼びかけ、それに対応するさまざまな分野の多くの人材を募集している。

関連記事
2023年5月25日に掲載した記事を再掲載 若者を中心に検挙者数が急増する「大麻」(マリファナ)。近日、カナダ […]
中国共産党が7月に反スパイ法を改正し、邦人の拘束が相次ぐなか、外務省が発表する渡航危険レベルは「ゼロ」のままだ。外交関係者は邦人の安全をどのように見ているのか。長年中国に携わってきたベテランの元外交官から話を伺った。
日中戦争の勝利は中華民国の歴史的功績であるが、これは連合国の支援を受けた辛勝であった。中華民国は単独で日本に勝利したのではなく、第二次世界大戦における連合国の一員として戦ったのである。このため、ソ連は中国で大きな利益を得、中共を支援して成長させた。これが1949年の中共建国の基礎となった。
香港では「国家安全法」を導入したことで、国際金融センターとしての地位は急速に他の都市に取って代わられつつある。一方、1980年代に「アジアの金融センター」の名声を得た日本は、現在の状況を「アジアの金融センター」の地位を取り戻す好機と捉えている。
米空母、台湾防衛態勢に 1月29日、沖縄周辺海域で日米共同訓練が挙行された。日本からはヘリコプター空母いせが参 […]