中国政府高官亡命事件:賈甲氏「台湾人は中国共産党に騙されている」

【大紀元日本11月7日】亡命した山西省科学技術専門家協会の元事務局長・賈甲氏は10月30日、香港メディアのインタビューに応じ、台湾朝野の現在の混乱は、中共が台湾の国論を分断している結果であるとの認識を示した。賈甲氏は、「台湾人民はこれに乗ぜられてはならない」と述べるとともに、国民党が大陸詣でを繰り返すのは、所謂「共産党の善意」を迷信しているからであると指摘した。

賈甲氏は、台湾には合法的政府があるのに、共産党は台湾の野党と政府間の形式で交流を行っているが、「これは(台湾を分断する)挑発離間の行為ではないか。台湾には二つの政府が必要か。台湾には民選された政府があるのに、野党と共産党で約束事を交わすのか」と疑問を提出した。

賈甲氏は、共産党がいかに信用できない相手かについて、疑うことを知らない中華民国は、所謂「共産党の善意」を信じ続けた結果、中距離核弾頭ミサイルで睨まれる結果になっていると指摘した。

さらに賈甲氏は、共産党は暴力とデマを用いて中華民国政権を転覆、その国連内での地位は非合法であると指摘、中共が国連に加盟する根拠となったアルマニア決議案を反古にし、中華民国の国連における地位を回復すべきとの認識を示した。「藍天緑地」、これについて台湾人民は誤解することなく、皆が団結し、共産党の挑発に利用されてはならないと警告した。

賈甲氏は先の「国共農業シンポジウム」で、共産党の高官が国民党の幹部に何らかの約束をしたのを受けて、大陸人民はTVの前で「視ろ!また共産党が台湾を騙しているぞ」と嘲笑していると述べた。共産党はかつて、香港は50年間体制が変わらないと約束したが、二年ともたなかった。現在、共産党はまた台湾人民に対し「厳粛な約束」をしている。

賈甲氏は、「大陸人民の9-10億は農民で、農産品の売れ行きが生命線だというのに、どうして台湾の農産品が売れるのか。台湾の農産品は高く、大陸の品ははるかに安いのに、共産党が台湾を騙しているのが分からないのか?」と指摘した。 

賈甲氏は、観察の結果、台湾人が共産党を恐れているのを発見したが、実際には共産党は強くもなく、恐れる必要はないという。共産党最強の毛沢東が1976年に死去した際、その愛人は人民警察により共産党員数千万人を逮捕したが、多くはプロレタリアートの貧農で、誰一人として立って話すこともできず、毛沢東の時代でもこういった状況なのに、現在の共産党でも何を恐れることがあろうかと一例を挙げた。

賈甲氏の指摘によると、共産党幹部の生活は恐怖の中にあるという。その原因は、(マルクス・レーニン)改革路線がずっと「血の歴史」であったからだ。現在、賈甲氏は、中共党員・幹部に民主社会を建設するよう提言、中国人が中国人を殺す歴史を終わらせ、一階級が一階級を鎮圧する愚昧を防ぎ、一政権が一政権を粛清するのを再現しないよう勧告している。

賈甲氏によると、国民党が台湾に撤退した当時、軍人と職業人の大部分は大陸に残留したが、却って共産党の粛清の対象となり、これの掃討に20-30年間を費やしたという。共産党はずっと国民党員を批判し続け、これらの人が「もう生きていくのが嫌だ」と思うまで追い詰め、ビルから飛び降りなければ、引き続いて(公安を用いて)マルクス主義に基づいて粛清し続けた。

賈甲氏によると、共産党は多くの罪を犯しているため、当然のごとく(民主的)変革を恐れ、彼らの生活は強迫観念の中にあるという。大陸の人民は、共産党と付き合い始めてから57年間になるが、最終的結論は「もう悪事はやめなさいと話を詰めること」だという。

賈甲氏は、中共資本が台湾媒体の多くに注入されていると聞き及び、台湾媒体はこれら中共の富を「使えない」と勧告、「共産党は日々、人民を殺害し、その生き血をすすっている。これが事実であると、大陸人民皆が知っているのに、どうして台湾人はこれらと合弁事業ができるのか。共産党の金を気持ちよく使えるのか」と疑問を投げ掛けた。現在ある富は、大陸の民主のために必要なもので、台湾が求めるものは、共産党との合弁事業でもなければ、その資本でもないと強調した。

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