北京官製「法制宣伝日」(12月4日)、直訴者数千人が強制連行

【大紀元日本12月6日】中国共産党(中共)政権が「法制宣伝日」と定めている12月4日早朝、数千人の直訴者が中央テレビ局前に集まり、抗議を行った。天安門広場や新華門等地区にも数百人が集まり、中共政府・国務院所在地(霞ヶ関や永田町にあたる)に集まった北京・大興県からの直訴者300人余りも同時に抗議を行った。しかし、各地区で抗議した直訴者たちは直ぐに大勢警察に取り押さえられ、強制連行されたという。司法腐敗、貧富格差が深刻化している中国では、毎日平均2~3千人の直訴者が北京にやってくると言われている。

情報筋によると、4日に中央テレビ局前で抗議を行った人数が一番多く、直訴者たちは訴えの内容が書かれた衣服を身につけ、訴えを書いたカードを持ち、スローガンを叫びながら、当局の「法制宣伝日」の詐欺的宣伝に対して強く抗議したという。

直訴者を連行するバスに乗せようとしている警察ら(大紀元)

蔡さんと名乗る直訴者によると、昼頃に新華門に到着した時点で、すぐさま警察に派出所へ連行されたという。のち、蔡さんは派出所の裏庭へ出されたが、当時派出所に拘束された直訴者はおおよそ800人いたという。情報筋によると、北京時間4日午後4時半ごろに、中央テレビ局前で抗議し拘束された直訴者だけでも約4000人がいたという。

当日午後、同地区の中華全国総工会前でも、200人余りの工員がリストラに抗議したという。情報筋によると、抗議した工員たちは工場オーナーが工場を手放したため、工員たちに対して1万元(約14万7千円)の支払いで退職させたという。殆どが30~40歳代の工員たちは家族を養わなければならないことから、北京市政府に対して解決を求めたが、拒否された。工員たちは仕方がなく、全国総工会の前に集まり抗議を行ったという。

(記者・方暁/楊光/趙子法)
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