亡命中国高官・賈甲氏:胡錦濤主席に公開書簡、中共解体呼びかける

【大紀元日本1月22日】昨年10月に海外に脱出、政治避難を要求した中国山西省科学技術専門家協会の元秘書長・賈甲氏(55)は先日、マレーシア滞在中、クアラルンプールにある中国大使館を通して、中国の胡錦濤国家主席、温家宝首相を含める中共中央政治局委員宛の公開書簡を提出し、中共のリーダーらに自ら共産党を離脱して、中共政権を解体し、政治体制改革を実施すると促した。

賈氏は18日、クアラルンプールの中国大使館前で、中共中央政治局委員宛の公開書簡を大使館に提出した。提出する前、賈氏はその場で書簡を読み上げ、「時代の潮流に順応、神の意志に目覚め、先頭に立って中国共産党組織から離脱、中国共産党組織を解体し、新しい民主政党を設立するよう」と中共リーダーらに呼びかけた。

公開書簡の中、賈氏は中共中央政治局常務委員会全体が中共組織から脱退し、中共を解散し、新しい民主政党を作ることを促した。賈氏は中共が20数年の経済改革を通して、中国社会にもたらしたのは経済の発展より、大きな混乱と堕落であると指摘、また、中共は政治体制改革を行わない限り社会の安定、発展や繁栄は維持できないが、共産党を解体することは中国社会の政治改革で最優先にすべきだと示した。「共産党を解体しない限り、政治体制改革は一切実現できない」という。

賈氏はまた書簡で、氏が昨年10月に海外に亡命して以来、海外にある中国共産党組織離脱者支援センターを通じ、中国大陸で共産党組織を脱退するブームを自分の目で確かめたことを紹介した。氏は脱党支援センターで自ら中国大陸から多くの共産党員から電話を受けたこともあり、またネット上で脱党声明を出した人たちのファイルの実在も確かめたという。

賈氏は中共が解体後、共産主義は世界で存在しなくなると信じているといい、「世界の全ての人為的な動乱と災難の元は、全て中共と関連している。世界がテロを恐れているが、中共はテロの支援者である。中共が崩れたら、北朝鮮とキューバーなどの共産党政権も即崩壊し、世界は真の平和を迎えることができるだろう」と訴えた。

賈氏は昨年台湾に観光として入った後、中国共産党と決裂声明を公表、台湾政府に政治避難を求めた。しかし、中共の圧力で台湾政府に受け入れられず、香港を通して中国に返還されることになった。やむなく香港からタイに渡り、タイで国連難民申請ができた。その後、台湾政府に一時的に受け入れ、再び台湾に入った。現在、マレーシアに滞在中である。

賈氏によると、マレーシアに入った後、至るところ中共当局のスパイに尾行されているという。中共当局の自分に対する行動から、自分の海外での活動は、すでに中国の民衆に影響を与えていると感じ、また、中共高層内部も自分に対する態度において分岐が存在しているという。賈氏によると、中共が懸命に脱党ブームを否定していることについて、現在多くの党員が既に党費を出さず、組織の活動や運動にも参加しなくなった状況で、もし党規約からみれば本当の党員がいったい何人残っているか疑問だという。党員が自由に脱党できれば、数日で中共党中央委員会の数人の指導者しか残らないとし、中共の崩壊は間近なことで、中国で民主制度を推行する時機はもう成熟しているおり、まもなく自身も中国に帰ることができると確信している。

また、脱党することは、共産党を瓦解させるもっとも有効なやり方で、(社会)コストも一番低く、時間的にも一番早いという。脱党を促進させる活動を展開する賈氏がマレーシアに来てからも、中共は同氏のことを監視の目を光らせているが、中共が彼をまだ殺そうとしていない原因は、同氏を大陸へ拉致し、同氏を利用して国内の脱党ブームと改革派を打撃しようとしていると同氏はみている。国際社会が同氏に注目し、(中国)国内の脱党ブームと民主運動を推進することが出来るよう支援と保護を求めている。

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