中国河南省:大量の恐竜の化石が、漢方薬として売られる
【大紀元日本7月14日】河南省汝陽県に、数十平方キロメートルの範囲で、たくさんの赤色の岩石が地面に点在している地域がある。地元の住民たちは、長い間、この赤色の岩石層の中から「竜骨」とよばれる漢方薬を採集して売っている。最近、地質専門家の調査によって、これらの「竜骨」は、実は恐竜の化石であることが分かった。
地元では、「竜骨」はキロ当たり4元(約70円)で売られている。一部の住民は、竜骨の採集で生計を立てており、すでに8千キロ採集した人もいる。
「竜骨」は古くから漢方薬として使われてきた。ただ、普段、漢方生薬として使われている「竜骨」は、恐竜の化石だけでなく、すべての大型哺乳動物の骨の化石が含まれる。その薬用効果としては、主に鎮静、安眠、収斂などの作用がある。
地質研究者たちは、この地域で、アジア最大級の恐竜のほぼ完全な骨組みの化石を発掘することに成功した。この恐竜は長さ18メートルの草食性で、8500万年前から1億年前に生息していたものである。組み立てられたこの大型恐竜の骨格は今年末に河南省地質博物館で展示される予定である。
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