英口蹄疫:感染農場付近研究施設、ウイルス株流出の疑い

【大紀元日本8月6日】英イングランド南部サリー州ギルフォード付近の農場で8月3日夜口蹄疫に感染確認されたからの口蹄疫ウイルス株は通常の動物に発見される株と異なり、農家付近にある動物健康研究所およびメリア動物薬製造会社が共同所有のポブライ研究施設で使用されているウイルス株と非常に類似していることが調査で分かった。

報道によると、英環境・食糧・農村省は3日夜、感染区から半径3キロメートルにわたる保護区および10キロメートルの監視区が設けられ、農場のすべての牛は同日夜に処分されたと発表した。さらに、全国規模にわたり牛、羊等反芻動物および豚の移動、流通を禁止した。情報筋によると、農場は約60頭の牛が口蹄疫に感染したという。

英環境省によると、ポブライ研究施設は国際畜疫会が認証された口蹄疫関連の世界参考実験室であり、国際間研究実験室およびワクチン製造時に使用される株は、同研究施設が持っているウイルス株と同種類であるとし、1ヶ月前に研究開発、ワクチンの生産に使用されたが、ウイルスの流出の疑いがあるという。一方、英政府首席獣医は、今回の感染源が同研究施設のウイルスであるかどうかの結論をつけるのは時期尚早と強調した。

英環境・食糧・農村省の声明によると、「今回の口蹄疫のウイルス株は01BFS67株に類似している。同ウイルスは1967年に英国で発生した口蹄疫感染のときに分離されてから、ワクチンの生産に使用されている」と示した。さらに、「新しい情報により、新たに感染農場およびポブライ実験室を含む10キロメートルの監視区単一保護作業区を新たに設けた」と明らかにした。

口蹄疫ウイルスは異なる方法によって感染が広がる。その内、空気による伝播または、車のタイヤを媒体に数キロメートルも先へと範囲拡大ができる。英国は2001年に発生した全国規模の口蹄疫感染で、約700万頭の羊および牛が処分され、約80億ポンド(約1兆9200億円)の損失をもたらした。

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