美しい古城・鳳凰鎮、300年前にタイムスリップ=中国湖南省

【大紀元日本8月7日】中国湖南省吉首市鳳凰鎮は、沱江(だこう)のほとりに立ち、山々に囲まれた堅固な関所である。ここは、ミャオ(苗)族を主として少数民族が集まって住む古城で、かつてニュージーランドの作家ルイス・アイリ氏が、中国でもっとも美しい町と称え、日本のテレビでも、雲南の麗江古城と共に、世界でも有数の美しい古城として紹介されたことがある。

鳳凰古城は清朝の康煕43年(1704年)に建設され、300年の風雨と世の変遷を経てきたが、今なお当時の美しい面影を留めている。古城の前をエメラルドグリーンの沱江が滔々と流れ、城内の建物も昔のままで、明清時代の古風を感じ取ることができる。住民たちは川沿いに住まいを構え、吊脚楼(高床式住居)が川べりに張り出している。反り返った軒先と屋根が清流に映え、波と共に揺れて、古城に独特な味わいと趣きをもたらしている。

古城は目にするところ全てが美しく、訪れた人を魅了してやまない。山は高くないが雅やかであり、水は深くないが清く澄み、建物はバックの山々と前を流れる川面に映え、精巧かつ秀麗で、まるで絵画を見ているように美しい。東門の外を散策し虹橋にあがると、古色蒼然とした古い建物のほかに、東嶺から射す日差し、南華の山々の重なる緑、山寺の朝の鐘の音、龍潭のいさり火、まっすぐに聳え立つ奇峰、蘭の花の咲く小道、楼閣の足元に打ち返す波、橋の上にかかる月といった、いわゆる「鳳凰八景」を楽しむことができる。

川岸に停泊している小船(China Photos/Getty Images)

川沿いを歩く人(China Photos/Getty Images)

霧の中、橋を渡る人(China Photos/Getty Images)

川面に優雅に浮かぶ小船(China Photos/Getty Images)

関連記事
目の疲れや体の不調に効く「行間」のツボをご紹介。高血圧やストレスを和らげ、肌の輝きも取り戻せるセルフケア法を今すぐ試して、心身のバランスを整えましょう!
唐の時代、雪に包まれた上苑で女帝・武則天の心は曇り、冷えた空気がその憂いを深めていました。彼女はその心情を詩に込め、明朝に百花を咲かせるよう命じるのでした。
日本料理が「水の料理」と呼ばれる理由と、五行思想に基づく食文化の調和の重要性について解説。肝木を整え、脾胃を守る食事法を学びましょう。
夜間の人工光とPM2.5による大気汚染が、子どもの甲状腺がんリスクを高めることが研究で判明。日本の都市環境も例外ではありません。
超加工食品を多く摂る人は、不眠リスクが53%も高まる?睡眠ホルモンを妨げる仕組みや栄養不足との関係、改善のために今日からできる食事の工夫を解説。