中国のヨガ老人、早朝練習で衆目を集める
【大紀元日本8月24日】北京郊外の天通苑西三区の住民は最近、朝の体操をする際、広場で奇怪な動作をする老人を見かける。「ヨガ老人」の沈維徳(79)さんが、その人だ。
奇怪な動作で人目を引く「ヨガ老人」
毎朝六時、西三区21号棟に住む沈維徳老人は毎日の日課のように、広場で「ヨガ」の練習を始める。老人の動作は奇怪で、まず地面に座って「蓮華座」の姿勢を組み、まずは足の親指を揉みしだく。沈老人にいわせると、脚の多くのツボは全身に相通じており、足の親指を揉むことは頭部を按摩することに等しく、これが練習の第一歩だという。
その後、老人は片足を掴み、ゆっくりと脚を伸ばしてゆき、垂直にして身体にぴったりと付けると、今度はゆっくりとその脚を頭の後ろにもってくる。これが第二歩だ。「この動作は、脚の靭帯が伸びて、とても気持ちがいい」とは、老人の弁だ。
老人はこれらの高度で「奇怪」な動作を続け、付近住民の衆目を集めている。「あれ、あの老人は何の練習をしているのだろうか。それにしても体が柔軟だなあ」、「最近朝よく見かけるが、あの動作にどんな意味があるのだろうか」と皆が好奇の目で見ている。
沈老人によると、これらの動作は全てヨガの前奏のようなもので、より高度な動作の前菜のようなものだという。
ヨガの練習「ここ15年」
沈老人は、血色が良く、皮膚も艶々として、眼光も強く、とても79歳の老人とは見えない。沈老人は、暇さえあれば蓮華座の姿勢をとっている。彼自身、「わたしは特に用もなければ、こうして鍛錬している。そして随時、体の各部を伸ばしているが、それは健康のためだ。既に習慣になっている・・・」と述べている。沈老人がヨガを始めたのはここ15年だが、毎日練習しないと体が気持ち悪いという。
沈老人によると、ヨガを練習するにあたって特殊な要求はなく、生活を規律正しく、常に菜食を心がけ、飲酒は控えめに、タバコは吸ってはいけないのだという。「良好な生活習慣を保って、ずっと鍛錬してこそ、はじめて有効だ」と老人は述べた。
沈老人によると、1992年に退職したとき、偶然にも友人のところでヨガを紹介する本を見つけ、それ以来ヨガを練習し始めたのが縁だという。年齢はすでに高かったが、彼は辛抱強く練習を続け、現在では全身の筋肉と靭帯は、とても柔軟で強靭になり、全身に活力がみなぎっているという。そして、「数年前に、病院で検査してもらったら、生理年齢は、実際の年齢より18歳若いといわれた」と自慢げに話してくれた。
(看中国ネットより)