過ぎ行く秋に思う-俳句募集をかねて-

【大紀元日本11月30日】中唐の詩人・張籍(ちょうせき、766?-830?)は、秋の気配に家族への思いをつのらせ、次のような詩を詠みました。



張籍 【秋思】

洛陽城裏見秋風

欲作家書意万重

復恐怱怱説不尽

行人臨発又開封

[書き下し文]

洛陽城裏(じょうり) 秋風を見る

家書を作らんと欲すれば 意万重(ばんちょう)

復た恐る 怱怱(そうそう)説きて尽くさざるを

行人発するに臨みて 又封を開く

[現代語訳]

洛陽の街に秋風が吹きはじめた

家族に手紙を書こうとするが、あれこれと思いがつのる

あわてて書いて、思いを言い尽くせないのが心配だ

使いが旅立つに際して、また封を開けてみる

故郷を離れた旅人のしみじみとした切ない思いが、うまく表現されています。

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明日から12月。イチョウの樹も黄色いはっぱをすっかり落とし、冬支度を始めました。あっという間に駆け抜けた秋を振り返って、読者の文月さんが俳句を詠んでくれました。どうぞお楽しみください。



秋思

作:文月

栗の飯 われ秋惜しむ 嚙むほどに

初紅葉 紅さはかなむ 神無月

吹くほどに 口笛さむし 秋の風

干し柿の 渋面つくる 軒先に

君を待つ 秋の燈わびし 天の川

皆さんもどうぞ、下記あて作品をお寄せください。

お題:自由

作品投稿先:toukou@epochtimes.jp

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