亜熱帯雨林の生い茂る世界最大の砂島、フレーザー島=オーストラリア

【大紀元日本12月28日】フレーザー島(Fraser Island)は、オーストラリア東部クイーンズランド州にある世界最大の砂の島。南北123㎞、平均幅15㎞の細長い島で、面積はおよそ1800 km²(沖縄本島が1200 km²)。通常砂地と言えば荒れ果てた砂漠や不毛の地を思い浮かべるが、この島は砂漠に対する別の見方を教えてくれるだろう。

この島には100ヶ所以上の砂丘がある一方で、亜熱帯雨林も多く存在しており、珍しい景観となっている。さらに大小さまざまな湖もあり、その密集度は豪州第2位。

湖の中でもマッケンジー湖(Lake Mckenzie)が最も有名で、水深は5m。満々と水を湛えた湖は底まで透き通り、海と空の青と調和し一枚の絵画のようだ。静かで穏やかな雰囲気の中で眺める景色は大変美しく、一見の価値はある。フレーザー島へ行くならば是非お勧めしたい場所だ。

島には多くの雨水が砂に浸透して蓄えられており、所々から湧きだして、東海岸で見られる多くのクリーク(小川)になっている。島内最大のクリーク、イーライ・クリーク(Eli Creek)は一時間に4~500万リットルを放出している。川底まで透き通った淡水の中でのんびりと泳ぐこともできる。

また、東海岸には人気スポット、約100kmにわたる75マイルビーチや自然の岩が造り出したシャンパンプール(Champagne Pools)などがある。景色はとても美しいのだが、水中にはタイガーシャークという危険な客がやって来ることもあるので注意が必要。

島は原始の姿を多く残し、観光地化による環境破壊はほとんどされていない。また40を超える美しい湖があり、湖水が水晶のように透き通り豪州人がクリスタルクリアーと形容する湖や、赤みがかった色や茶色の湖水の2タイプを見ることが出来る。また、見渡す限りの砂漠の砂はきめ細かく雪のようで砂礫も全く混じっていない。さらに亜熱帯雨林も存在することから1992年世界遺産(自然遺産)に登録された。

フレーザー島には世界中から観光客が訪れ、キャンプやホエールウォチングを楽しむ事もできるレジャースポットとなっている。

(翻訳/編集・坂本)

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