【草木染めの植物】柊南天(ヒイラギナンテン)

【大紀元日本4月26日】中国原産で日本には17世紀頃に入ったと思われるめぎ科の常緑低木。葉が柊に似ていてトウナンテンとも言われ、好んで庭に植えられます。3月頃には黄色の小花を総状花序につけ、秋には紅葉し、球状の果実が紫黒色に熟します。この属(ヒイラギナンテン属)の中国名を十大功労といい、世界各地に数十種もあります。

葉は(十大)功労葉と呼ばれ、肺と腎に働く要薬で、肺結核の微熱・咳を鎮めます。用量は一日9~15gで煎服します。

民間では、根、茎、葉、果実を解熱・解毒の薬として用いるとか、独特の芳香は記憶力を高め若返ると言われています。

染色には、細かく切った茎をよく煮出して使用します。青味がかった黄色が染まりますが、アルミ媒染では少し緑がかります。

柊南天(花)(撮影=大紀元、2008年4月)

(文・ハナビシソウ)

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